1,腕に傷を持つ男と不思議な力 2,出会い 3,関係 4,ドライブ 5,お互いの事を話す
6,旅行   7,運転手 8,大阪   9,アストンマーチンDB11  10,初めてのDIVA
11,ストーカーとヤクザ 12,同棲 13,菊池組と過去 14,過去を模索 15,親父の記憶と菊池組
16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
31,菊池組との抗争 32,決着 33,拘留 34,今後の行く末 35,最終章
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30.誘拐


 お昼くらいに目が覚めると、麻衣は俺に抱き着くようにしながら寝ていた。

麻衣を起こさないようにそっと起きて、俺はシャワーを浴びに行った。

シャワーを浴びてからゲストルームを覗くと、瞳が起きていてボーっとしている。

ドアをノックすると、瞳は俺に気が付いて驚く。

「おはよ(笑)よく寝れた?」

「え?あ・・・なんで佳悟さんが?ここは・・・」

俺は笑いながら、ここは俺の家で、昨日DIVAで麻衣と酔い潰れたから家に連れてきたと言うと、やら

かしたって顔をしている。

「目覚めにシャワーでも浴びてきたら?」

「・・・はい。すいません」

俺は浴室に連れて行き、タオルとかを出してあげて、あとでリビングにおいでと言って出て行った。

寝室に行くと、麻衣はまだ寝ている。

「麻衣?そろそろ起きない?瞳ちゃんは起きてシャワー浴びてるよ?(笑)」

「ん・・・・なんで・・・瞳がいるの?」

麻衣は寝ぼけていて、俺が昨日の事を言うと目が覚めたのか、起きあがった。

何か作るから起きてリビングに来るように言って、俺はリビングに行った。

キッチンで何かあるか見ると、すぐ出来るのがパスタくらいだった。

パスタをゆで始めると、瞳が浴室から出てきてキョロキョロしていて、俺は笑いながらソファーに座る

ように言い、飲み物を出してあげると家の広さに驚いている。

「今、パスタ茹でてるから・・・みんなで食べよ?」

「・・・・はい。すいません」

用意していると麻衣もシャワーを浴びたのかリビングに来て、2人はお互いを見て苦笑いをしている。

俺は笑いながら食べようと言って、3人で食べ始めた。

食べていると俺のスマホに着信が鳴った。

画面を見ると近藤からで、電話に出ると今大阪にいてこれから銀政会に一斉捜査が入ると言う。

何気にテレビをつけると、ちょうど生中継が入っていて警察や機動隊が大勢いて、近藤も写っている。

「なんか・・・すごいね」

「うん。これから一斉捜査にはいるんだって、今近藤さんが電話で言ってた」

俺達はパスタを食べながらテレビを見ていた。

食べ終わって、俺達はソファーに移動してテレビを見ていると近藤から連絡が来て、菊池組組長の息子

はいなかったと言い、俺にくれぐれも気を付ける事を言っていた。

この後、少ししてから瞳の家経由で、俺は2人をお店まで送っていった。

 

 翌日。俺はアストンマーチンDB11の定期点検でカーショップに行っていた。

点検を見ながら店員と話しているとオーナーの立花が来て、アストンマーチン用の新しいコンピュータ

ーがあると言ってきた。

「よかったら・・・是非どうですか?今の馬力の10%はアップできますよ(笑)」

時間を聞くと、1時間くらい時間をくれれば、搭載して動作チェックも出来ると言う。

俺はニコッとして、お勧めのオイルとかあるなら交換もお願いすると言うと、立花はニコッとして、早

速取り掛かると言ってきた。

その間、俺は店内を見て周り、いろいろ商品を見ていた。

そして1時間後。店員と店内で話していると重低音のエンジン音が聞こえた。

店員と不思議な顔をしていると、立花が来て、俺を見てVサインを出してニコッとした。

ガレージに行くと早速車に乗ってくれと言ってきて、運転席に乗ると立花はギア横に置いてあるタブレ

ットPCを出して画面を見せてきた。

「このタブレットでいろいろセッティングが出来ます。愛称は抜群ですよ(笑)」

立花は計器類でゴチャゴチャするのが嫌いな人のようで、ナビ兼用のモニターにも出せるが、タブレッ

PCと車のコンピューターを連結させて、タブレットで調整出来ると自慢げに説明している。

画面を見ると計器類とかがチェック出来て、セッティング等は登録している何パターンのセッティング

と、手動でも細かく調整とかもこれですぐ出来ると言う。

そして、俺好みのセッティングを登録しといたといって笑っている。

「走ってみます?ここで出来ますよ(笑)」

「え?」

DB11が置いてある所は、走行チェックも出来ると言ってニコニコしながらドアを閉めて、あるセッ

ティングにすると、車体が微妙に沈んだ。

俺は苦笑いをしながらドアを閉めて、エンジンをかけると重低音のエンジン音がうなる。

アクセルを踏んでいき、回転数を上げていくと重低音の音が少し高音に変わった。

そのままアクセルを踏み込むと、スピードが上がっていき、今までのDB11じゃない車になっていた。

「すげ・・・」

助手席に座っている立花は、ずっとニコニコしている。

「立花さん。最高だよ(笑)ありがと」

「いえいえ。満足してくれて嬉しいですよ(笑)」

立花はついでにレース用のオイルを交換したと言っていた。

俺は後で請求してくれと言って、ショップを出て車を走りだした。

走りながら時計を見ると、まだ夕方にはなっていなかった。

俺はそのまま高速に乗り、東名高速道路に向かった。

 

 首都高速から東名高速に入り、アクセルを踏み込むと、DB11は待ってましたかのようにエンジンが

吹き上がってスピードが一気に上がり、あっという間に180kmに達した。

「すごいな・・・」

更にアクセルを踏んでいくと、250kmまですぐに到達。 

御殿場手前の少しバンクが付いたカーブにそのまま突っ込むと、DB11は気にせず走っていく。

御殿場ICを降り、俺は車を停めてセッティングを変えてまた高速に戻る。

加速がさっきよりも良くなり、俺はそのままスピードを上げて限界に挑戦してみた。

DB11は存在感ある車体のため、走っている車はよけてくれている。

俺はそのまま走って行くと、320km表記のメーターの針が振り切ったが、デジタルメーターは数字

が止まらずに上がって行く。

海老名SAまであっという間に着き、スピードは340kmを出していた。

車を停め、暖気状態にするとDB11は低い音と共におとなしくいる。

俺はニヤリとしてエンジンを切って飲み物を買いにいき、そして東京に戻った。

 東京に戻りそのまま歌舞伎町に行くと、まだ車が通れる時間で俺はそのまま歌舞伎町内に入り、カフ

ェに向かった。

カフェの前に停めるとハルが外で開店準備をしていて、俺が車から降りると驚いている。

「こんにちわ。なんか格好いい車ですね(笑)」

「まだオープンしてないんだよね・・・アイスティーを1つテイクアウトでって思ったんだけど(笑)」

言うとハルは店長に聞いてくると言って、中に入って行った。

車の周りをチェックしていると、少しして店長が出てきてDB11を見て驚いている。

「はい。アイスティーです。これ・・・アストンマーチンですよね?カッコイイですね(笑)」

「あ、ありがと。ごめんね、開店前なのに・・」

店長は車が好きなようで、DB11を見て興奮している。

俺は笑いながら、これからパーキングに入れて、少しセッティングとかいじろうと思っている事を言う

と、このままお店の前でやってもいいと言ってきた。

「エンジンかけて吹かしたりするよ?(笑)」

「え?あ~いいですよ。この通りは時間気にしないで車通れるし・・・自分も見たいですから(笑)」

俺は苦笑いをしながら、置かせてもらう事にした。


 俺は車からタブレットを取り出して、オープンテラスのテーブルに置いた。

車内だとコードに繋げてあるが、外でだとBluetoothDB11と繋がるようになっている。

俺は画面を見ながら操作していると、店長は面白がって覗いている。

今の所は愛称も良く、機能しているようだった。

いろんなセッティングをしていくと、そのたびに車高の高さが変わったりしていく。

通りすがりの人達は珍しがって、足を止めて俺の車を見ていたりしている。

俺はタバコを吸いながら画面を操作したりしていた。

途中、スタンドに行ってタイヤの空気圧をチェックしたりしていたが、結局は遅い時間までカフェに居

座ってしまっていた。

時間も電車の終電が出る時間になり、俺は麻衣にLINEを送ったりして、店長やハルと話していた。

しばらくして、麻衣の返事が来ないと思っていると、瞳がフラフラになりながらカフェに現れた。

よく見ると、瞳の顔が腫れてるのと血も出ていて、服も少し汚れているようだった。

「瞳ちゃん?どうした?」

「あ・・・佳悟さん・・・」

瞳は涙を流しながら俺に抱き着いてきた。

椅子に座らせ、ハルに救急箱あればお願いと言って瞳を見ると、涙を流しながら泣いている。

「顔腫れて血が出てるけど・・・どうしたの?誰かに殴られたの?」

「・・・麻衣さんが・・・」

「麻衣がどうしたの?」

聞くと、また瞳は泣きだした。

ハルが救急箱を持ってきて、泣いている瞳に声をかけて手当をしだす。

俺は落ち着くのを待ってから瞳に麻衣の事を聞くと、瞳は話してきた。

 

お店が早く終わって、ここに麻衣と一緒に行こうとした時に、タバコを買いたいと麻衣が言いだして一

緒に近くのコンビニに行ったと言う。

そして、買い物を済ましてここに向かって歩いている時に、1台のワゴンが来て麻衣をさらおうとして、

瞳が止めに入ったら、男に殴る蹴るをされたと言っている。

「麻衣さん・・・さらわれちゃって・・・私・・・どうしていいか・・・麻衣さんが・・・」

そう言って、瞳はまた泣きだした。

ハルは言葉を失って瞳を見ていて、店長も俺の側で話を聞いていて唖然としている。

「瞳ちゃん?車の特徴とかわかるかな?」

聞くと、解らないけど黒のワゴンだと言う。

俺は近藤に連絡をしようとした時、麻衣の番号で俺のスマホに着信があった。

『麻衣?』

『なんや・・・このねぇちゃん麻衣言うんか?』

(関西弁?)

相手は男で関西弁をしゃべっているので、菊池組だとすぐわかった。

『お前誰だ?麻衣はどうした?』

『お前・・・小暮佳悟言うんやろ?どうや。取引せぇへんか?(笑)このねぇちゃん取り戻したいなら

お前1人でこいや』

そう言って、指定の場所を言ってきた。

よく聞くと車の中からのようだ。

俺は気持ちを落ち着かせた。

『お前ら・・・俺をなめるなよ・・・今すぐ行くから、麻衣に手を出すなよな。もし手を出したらその

時はお前らを殺すぞ』

そう言って電話を切った。

「佳悟さん、麻衣さんは?」

「麻衣を迎えに行ってくるね(笑)瞳ちゃんはここで待ってるか、家に帰ってまってて?ね?」

瞳はどう反応していいかわからないでいて、隣にいたハルもどうしていいかわからない顔をしている。

俺はDB11に行き、セッティングを変えた。

「佳悟さん。これ持っていってください」

そう言って、店長は警棒2本と木刀を2本持ってきた。

何でそんなものがあるのか聞くと、本当は警察に見つかるとマズいが、歌舞伎町でお店を出して商売す

るなら、護身用には欠かせないアイテムだと言って笑っている。

「そっか()じゃあ、借りるね?瞳ちゃんをお願い」

言うと、店長はうなずいて気を付けてと言ってきた。

スマホで麻衣のGPSを検索すると、まだ高速道路を走っているようだった。

「じゃあ、行ってくるね」

そう言って、俺は車に乗り麻衣を助けに向かった。


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26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
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