1,腕に傷を持つ男と不思議な力 2,出会い 3,関係 4,ドライブ 5,お互いの事を話す
6,旅行   7,運転手 8,大阪   9,アストンマーチンDB11  10,初めてのDIVA
11,ストーカーとヤクザ 12,同棲 13,菊池組と過去 14,過去を模索 15,親父の記憶と菊池組
16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
31,菊池組との抗争 32,決着 33,拘留 34,今後の行く末 35,最終章
    ☆MENUに戻る☆     


28.激化してくる菊池組


 数日後。今日は麻衣が仕事休みで、俺達は那須高原に向かっていた。

お昼前に着くと、施設のスタッフから、数日前にミカンをみんなにと大量に送った事で、施設のみんな

が美味しいと言って食べていたと言い、そのお礼を言われた。

佐々木の所に行くと、午前中のリハビリを終えて部屋にいた。

少し話してから一緒に昼食を食べようと食堂に行くと、みんなからもミカンのお礼を言われた。

食事後。散歩しようと麻衣は佐々木を連れて外に向かい、俺は飲み物を買って後を追った。

公園の所に行くと、俺は佐々木と麻衣に飲み物を渡しベンチに腰掛けた。

「佐々木さん。鈴木さんに会いました・・・そして、鈴木さんは今警察に」

「・・・そうか」

俺はうなずき、警察署で話した内容を全て佐々木に話した。

「警察は鈴木さんが話したのを証拠に、未解決の交通事故の事も含め・・・被害届や他のもいくつか出

ているので、菊池組として動いている銀政会は追い込めると言ってます」

佐々木は俺にこれからどうしていくんだと聞いてきて、俺は麻衣を見て佐々木を見た。

「変わらないですよ。親父の事とか佐々木さんの事はもうだいぶ解ったんですけど・・・この右腕の事

はまだ何もわからないでいます。俺は・・・俺に関わる人達に何かあれば俺は動きます。それだけです」

麻衣は何も言わずに話を聞いていて、佐々木は何も言わずにうなずく。

「お父さん?そろそろリハビリの時間だよ?今日は私も手伝うから一緒にいこ?」

話していると、麻衣が言ってきて、俺を見てうなずく。

俺は、何も言わずにうなずくと、麻衣は佐々木を連れて施設に戻って行った。

外の喫煙所に寄り、タバコを吸いながら今まで調べて解った事を振り返ってみた。

大阪に俺が行きたいと言った理由で、佐々木と大阪に行ったが、菊池組に襲われ大怪我をした。

そして俺は完治したが、佐々木は半身不随の後遺症が残る。

退院して東京に戻り、俺は親父達と退院祝いをするため、一緒に交差点を渡っている時に交通事故に。

その時の犯人は、警察の捜査と鈴木の自供で菊池組だと言うのが解った。

菊池組は、親父の会社が大阪進出の時に幾度なく妨害などをしてきて、その時に中心となって動いてい

たのは、菊池組で組長の息子だった。

そして、その息子は今になって俺を探して始末しようとしている。そして佐々木も。

だが、今は警察が本格的に動きだしたから、のちに追い込まれるはず。

俺は空を見上げてタバコの煙を吐き出した。

このまま何も起きなければいいと思いながら、俺は空を見上げてタバコの煙を吐き出した。

 

 施設のリハビリルームに行くと、麻衣は佐々木の側でトレーナーの手伝いをしていた。

他のトレーナーに佐々木の事を聞くと、前向きにリハビリをしているが、完治は難しいとも言っている。

だが、今は麻衣の存在が大きいだろうと言い、俺は佐々木の好きにさせてほしいとお願いした。

しばらくしてリハビリを終えて部屋に戻る時、俺は電話してくると言って外に歩いて行った。

喫煙所でタバコに火をつけ、俺は沙織に電話をした。

『沙織さん?佳悟です。今、那須高原にいるんだけど・・・いろいろわかって・・・』

そう言って、鈴木の事や警察のこれからの動きを教え、もう調べなくても大丈夫と言うと、沙織はホッ

とした反応をしている。

『うん。解った。でも、本当に佳ちゃん気を付けなきゃダメだよ?いい?』

『うん。それは大丈夫(笑)本当にありがとう。また、麻衣と一緒に顔出すね』

そう言って電話を切ると、麻衣が出てきた。

佐々木の事を聞くと、少し休むと言ってきたから、明日また顔を出すと言って出てきたと言う。

「そっか。じゃあ、俺達も旅館に行ってゆっくりしよ?」

「うん」

俺達は車に乗り、那須高原に来た時に利用している旅館に向かった。

旅館にチェックインして、食事の時間までゆっくりすることにした。

「ね。明日さお昼過ぎくらいに施設に行くようにして、午前中に少し観光しようよ」

「何処に行くの?」

りんどう湖ファミリー牧場に行きたいと言うと、俺から牧場の言葉が出たので驚き笑いだす。

久々にデートしようと言うと、麻衣はデートしたいと言って笑っていた。

この後、食事が運ばれてきて、俺達は美味しいを連発して食べて、お酒も入りいい感じになってきた。

そして、自然と俺達はSEXをしていった。

 

 朝になり朝食を食べてからチェックアウトして、俺達はりんどう湖ファミリー牧場に向かった。

園内に入ると、久々のデートだからか、俺達は不思議とニコニコしだして、腕組して一緒に歩いていた。

歩いていると、時間的に開園後だったからか人もまばらだった。

ポニーや他の動物を見て歩いていくと、俺は誰かに見られている気配を感じた。

何気に周りを見ると、後方の木の陰にスーツを着た男2人組を見つけた。

麻衣にこの事を教え、このまま歩いてと言うと、麻衣は驚いたが何も言わずに歩いている。

そのまま腕を組んだまま歩いて行くと、男2人はついてきて、人気のない所まで行き、俺が止まると麻

衣も俺に合わせて止まって俺を見てくる。

「さっきから後をつけてるのが解ってんだけど・・・俺達に何かようか?」

後ろを振り向き男達に言うと、男達は懐から警棒らしいのを取り出した。

「そういう事か・・・」

麻衣に後ろに下がっててと言うと、心配そうな顔をしていたが、俺はニコッとして男達の方を向いた。

男達は俺に殴りかかってきて、俺は何とかよけて1人の男の懐に入った。

背負い投げで男を投げ飛ばし、そのままもう1人の男を殴った。

「麻衣。逃げるよ。走れる?」

麻衣の手を握って走りだすと、男達は俺達を追いかけてくる。

なんとか駐車場まで行き、キーリモコンでドアのロックを解除すると麻衣は車に乗った。

男達は俺を捕まえるが、反撃して俺も車に乗り車を走らせ駐車場を出ると、1台の車が追いかけてくる。

俺はアクセルを踏み、スピードを上げて行った。

 俺達は男達から逃げていくが、土地勘のない所では逃げるのも一苦労だ。

追いつかれないように走っていると、前方から1台の車が近づいてきた。

よく見るとナンバーは大阪のナンバーだった。

「くそっ」

前から来る車は、車体を横向きに停めてきて、車をよけてアクセルを踏んでスピードを上げて行くと、今度

前から来たトラックが横向きに停まり、行く手をふさいできて、俺は仕方がなく車を停めた。

「麻衣?俺が車から降りたらドアをロックして」

「佳ちゃん?」

俺はニコッとして、俺が戻るまで待っててと言って車から降りると、後方から追ってきた車が来て逃げ

られないように車を停めて、男達が降りてきた。全部で4人。

「小暮圭吾だな」

「お前ら菊池組か?」

そっと右腕の数珠に左手を添えると、男達は懐から小刀を出してきて俺を睨んでくる。

俺は静かに数珠を外した。

1人を立てなくなるまで殴る蹴るをして倒すと、後ろから1人が小刀を俺に振りかざした。

ギリギリの所でかわし、小刀を持っている腕を右腕で掴んだ。

「お前に俺は殺せないよ」

そう言って力を入れると、腕は変な方向に曲がり男は悲鳴を上げる。

そのまま腹に肘打ちを入れ、倒れかかった所で男を投げつけた。

残りの2人を見ると、1人がDB11の所で銃らしいのを麻衣に向けている。

俺は倒れている男を右腕で持ち上げて投げると、いとも簡単に飛んでいき銃を持っている男に当たる。

同時に俺は走って行き、銃を持っている男に飛び蹴りをした。

残りの男を探すと車で逃げて行き、倒れている男達を見ると動かないでいる。

麻衣の所に行くと、麻衣が車から降りてきて涙目になりながら俺に抱き着いてきた。

この時、遠くではサイレンがいくつも聞こえていた。

 

少ししてパトカーが何台も来て、警察官は倒れている男達を連行していく。

俺達が見ていると1人の警察官が来て、東京の近藤刑事から連絡が来たと言う。

「・・・佳ちゃんごめんなさい・・・私・・・電話・・・」

どうやら麻衣が近藤に連絡したようだ。

俺は笑いながら、麻衣の頭をクシャクシャとして、警察官に1人が逃げたと言うと規制線を直ぐにかけ

て逃がさないと言っている。

麻衣は車にいる時に、車のナンバーを控えていたようで、警察官に渡した。

現場検証を見ながら数珠をはめると、すぐに激痛が走り俺は膝をついてしまう。

「佳ちゃん?大丈夫?」

「・・・麻衣。ごめん・・・車の運転頼んでいいかな?」

そう言ってフラフラになりながら麻衣を運転席に乗せて、俺は助手席に乗った。

ナビが教えてくれるから、その通りに走れば施設に着くと言うと、麻衣は不安な顔をしている。

「・・・大丈夫。オートマ車を運転・・・してる感じで・・・問題・・・ない・・・から・・」

そう言って、俺は意識が遠くなってきて、そのまま意識を失った。


 どの位い気を失っていたのだろうか、目を覚ますとDB11は走っていた。

麻衣を見ると、必死な表情で運転していて俺に気が付きホッとした顔をしてくる。

「運転・・・変わろうか?」

「・・・大丈夫・・・頑張る」

俺は苦笑いをしながら何気に外を見ていた。

施設に着き、駐車場に車を停めると麻衣は思いっきりため息をしてきた。

「やっと着いた・・・もう運転は嫌だ・・・」

俺は笑いながら見ると、麻衣は俺を見て苦笑いをしている。

「佳ちゃん。大丈夫なの?」

「ん?うん。大丈夫だよ。ごめんね」

言うと麻衣は顔を横に振りニコッとした。

この後、麻衣は佐々木の所に行き、俺は常駐している警備の人に、菊池組が襲って来た事を教えて、警

備の強化をお願いした。

そのまま外に行き、俺は喫煙所でタバコを吸いながら、東京の近藤に連絡をした。

お礼と無事に療養施設に戻った事を言うと、近藤は俺の腕の事を言い、心配してきた。

『相手は菊池組だと言ってたよ・・・それとお前にやられたケガがひどかったのもな』

『そうですか・・・すいませんでした』

近藤は笑いながら、東京に戻ったら顔を出せと言って電話を切った。

タバコを消して佐々木の所に行くと、麻衣は飲み物を買いに行ってると佐々木が言ってきて、話しを聞

いたと言って俺達の事を心配してきた。

俺は椅子に座り心配ご無用と笑いながら言うと、佐々木はため息をつき棚の引き出しから1通の封筒を

取り出して、俺に渡してきた。

「昨日、書いたんだ・・・あとで読んでくれ」

俺はうなずきポケットに入れると、麻衣が戻ってきた。

「あ、麻衣?ちょっと電話してくるから・・・時間まで一緒にいな?」

「・・・うん」

俺は佐々木を見てうなずき、部屋を出てまた外の喫煙所に行った。

 

喫煙所でタバコを吸いながら、佐々木にもらった封筒の中に入っている手紙を取り出した。

[佳悟。

 お前と再会した時、本当に嬉しかった。

 そして、娘の麻衣と再会させてくれた。ありがとう。

 2人が付き合っていると聞いて驚いたけど、それも含めて私は嬉しかった。 

 今、過去の事でお前には迷惑をかけている。本当に申し訳ない。

 菊池組。過去を引きずり、今になって関係のないお前に襲い掛かっている。

 お前は被害者だ。本当なら私がお前を守らなければいけないだろう・・・

 だが、半身不随になりそれは不可能だ。

 佳悟。無理はするんじゃないぞ。と言っても、お前の性格ならおとなしくしていないだろう。

 関わる人達を守ると言っていたが、私はこの身体だ。この先どうなろうが覚悟はしている。

 だが、麻衣には幸せになってもらいたい。当然、お前もだ。

 佳悟。麻衣を頼んだぞ。

 そして、2人とも幸せになってほしい。]

手紙には他にも親父とおふくろの事とかも書いてあり、俺の目に薄っすらと涙がだまっていた。

タバコを消し、空を見上げると麻衣が出てきた。

「佐々木さんは?」

「遅くなる前に東京に帰れって(笑)何か読んでたの?」

麻衣は俺の持っている手紙が気になっているようだ。

「ん?これ?麻衣を頼むって(笑)」

「何それ(笑)」

俺は笑いながら、東京に帰ろうと言って帰る事にした。

 

 東京に着く頃には日が暮れ始めていたが、俺はそのまま近藤の所に行くと言って警察署に向かった。

警察署に行くと、近藤は那須での事を、確認を含めて聞いてきて、俺が全て話していくと近藤は襲われ

た事で、俺にも書類を書けと言ってきた。

「実際、菊池組は実体のない組だ。だが捕まえた奴らは全員菊池組だと言っている。本来なら、大元の

銀政会ごと追い詰めたいんだがな・・・ま、日ごとに罪が増えて行っているのは事実だ。これでお前の

両親の事も・・・全てを含めてあいつらを追い込める。お前は下手に動くんじゃないぞ。いいな?」

「・・・はい。解ってますって(笑)」

近藤は笑いながらもう帰れと言って、俺達を帰らせた。

翌日に、俺はおやっさんの所に行った。

腕をマッサージとかしてもらっている時に那須高原での事を話すと、おやっさんは何も言わずにマッサ

ージをしていた。

「佳悟。お前が調べた事はだいぶ解って・・・警察も菊池組を追い込むんだろ?これからどうするんだ?」

「・・・変わらないよ。俺は麻衣も含めて関わっている人達を守る・・・それだけだよ」

おやっさんは俺を見て、マッサージを終わりにした。

「お前に何言っても無駄だな・・・佳悟。これだけは言っておく。無理はするんじゃないぞ。いいな?」

俺は何も言わずに立ち上がって、ニコッとして出て行った。


1,腕に傷を持つ男と不思議な力 2,出会い 3,関係 4,ドライブ 5,お互いの事を話す
6,旅行   7,運転手 8,大阪   9,アストンマーチンDB11  10,初めてのDIVA
11,ストーカーとヤクザ 12,同棲 13,菊池組と過去 14,過去を模索 15,親父の記憶と菊池組
16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
31,菊池組との抗争 32,決着 33,拘留 34,今後の行く末 35,最終章
    ☆MENUに戻る☆