1,腕に傷を持つ男と不思議な力 2,出会い 3,関係 4,ドライブ 5,お互いの事を話す
6,旅行   7,運転手 8,大阪   9,アストンマーチンDB11  10,初めてのDIVA
11,ストーカーとヤクザ 12,同棲 13,菊池組と過去 14,過去を模索 15,親父の記憶と菊池組
16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
31,菊池組との抗争 32,決着 33,拘留 34,今後の行く末 35,最終章
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25.鈴木と言う男


 翌日の朝。俺はバーの店長からもらったメモ用紙に書いてある住所に行ってみた。

場所は、歌舞伎町から新大久保方面に10分位歩いて行った所の、アパートだった。

アパートの前に車を停めて、郵便箱がある所で鈴木の名前を探してみた。

「あった」

部屋の前に行き、ノックをしてみたが返事はない。

ドアの横にあるすりガラスを見る限り、ここには住んでいるようだ。

車に戻り、俺は様子を見る事にして、少し離れた所に車を移動させてタバコを吸いながらスマホを見た

りしていると、麻衣が起きたのかLINEがきた。

お昼には帰ると言うと、何か作るから一緒に食べようと送られてきた。

しばらく待ってみたが、鈴木と会う事が出来なかった。

諦めて家に帰ると、麻衣はご飯を作って待っていた。

「ただいま」

「おかえり。ご飯食べよ?」

俺はうなずきテーブルの向かいに座ると、麻衣は何も言わないでいる。

ご飯を食べながら麻衣を見て俺は話しだした。

「麻衣って、俺が出かけてても何も聞かないんだね?(笑)」

「ん?聞いてほしいの?(笑)私は前にも言ったけど、佳ちゃんは自由でいいの。だから私は何も言わ

ないし聞かない・・・かな」

俺が苦笑いをしていると、麻衣は笑っていた。

 

 食事を終え、俺が飲み物を持ってソファーに座りタバコを吸っていると、麻衣が片付けを終わらせ隣

に座ってきた。

「麻衣?午前中に出かけてたのは・・・鈴木って人の所に行ってたんだ。会えなかったけどね」

「鈴木って、佳ちゃんのお父さんが面倒見てたって言う人?」

俺はうなずき、住所が解ったから行ってみたと言うと、麻衣は何か考える顔をしてきた。

「佳ちゃん。会えるまで行くんでしょ?私も行っていい?」

「え?いいけど・・・そうなると麻衣は寝る時間少なくなるよ?」

麻衣は笑いながら、そんなの気にしてたら俺の手伝いは出来ないとか言う。

「私は・・・さっきも言ったけど、佳ちゃんには自由にしていてほしい。でも、今はお父さんの事とか

いろいろ知りたくて調べたりしてるでしょ?私も一緒に知りたい」

そう言って、鈴木が何処に住んでいるのか聞いてきた。

歌舞伎町から少し行った所のアパートに住んでると教えると、明日一緒に行こうと言う。

そして、佐々木に見せてもらった写真の事を言ってきて、俺が新しいのがあると言って見せると、お店

に行った時に、いろいろ聞いてあげると言ってきた。

「お節介かもしれないけど・・・私が出来る事はしてあげたいの。ダメ?」

「・・・ありがと」

言うと、麻衣は笑っていた。

話していると麻衣のスマホにLINEの着信音が鳴ったりしている。

どうやらお客さんやお店の子達からのようで、俺が気にしないでLINEしていいと言うと、麻衣は苦笑

いをしてスマホを持ってLINEを返しはじめた。


 時間が来て、麻衣が仕事に行く準備を始めた。

この後、俺はお店まで送っていくと言い、麻衣を乗せて歌舞伎町に向かった。

駐車場に車を停めてお店の前まで一緒に行くと、麻衣は手を振ってお店に入って行き、俺はそのまま喫

煙所に歩いて行った。

喫煙所でタバコを吸っていると、哲が声をかけてきた。

最近、何かあったか聞くと歌舞伎町で何もテナントが入っていないビルがあって、そこを関西の不動産

屋が買い取ったと言う話しを聞いたと言っている。

「なんか、噂なんすけど・・・夜のお店っていうんすかね。キャバクラとかスナックとか・・・そうい

うお店の集合ビルになるとか・・・・」

「へぇ・・・そうなんだ?あ、今暇か?」

俺は哲に暇なら付き合えと言って、そのビルに案内させた。

ビルに行くと、歌舞伎町のメイン道路に面しているビルだった。

「このビルを関西の不動産屋が買ったって言ってたよな?詳しく調べられるか?」

「いいっすよ。調べてみます。わかったら教えますね」

そう言って哲は何処かに行ってしまった。

 

 歌舞伎町内を歩いていると、誰かに後をつけられてる気配を感じた。

そのまま裏道に歩いて行き、建物の陰に身を隠して様子を伺った。

見ていると、スーツを着ている男2人が、キョロキョロしながら歩いているのが目に入った。

「さて・・・どうするかな・・・」

俺は男達の後をついて行った。

少しして、裏道から男達の歩いて行く方向へ先回りしようと走っていき、男達の前に出ると男2人は俺

を見て足を止めた。

「俺を探してるのか?」

言うと、男達は何かヒソヒソと話している。

俺はニヤリとして走りだすと、男達は俺を追いかけてきた。

路地裏に走って行き、俺が足を止めると、男達は俺に逃げられないようにしてくる。

「小暮佳悟だな」

「だから何?」

男達は懐から小刀を出してきたのを見て、俺はため息をついて男達を睨んだ。

その瞬間、男の1人が俺に襲い掛かり、攻撃を避けているともう1人の男は殴りかかってきた。

「くそっ」

俺は数珠を久々に外した。

そして1人の男の懐に入り、右肘を思いっきり男の腹に入れると男は前かがみになり、俺はそのまま頭

を押さえ、膝を顎に打ち込んだ。

そして反動で後ろに倒れそうになった男の胸元を掴んでもう1人の男に投げつけると、男2人は重なる

ように倒れこんで、1人は動かなくなりもう1人は苦しんでいる。

俺は静かに男の方に行き、小刀を蹴り飛ばして顔を殴ると男は気を失った。

数珠をはめると、直ぐに痛みが出て来た。

「いってぇ・・・」

俺は建物の壁に寄り掛かるように座り、タバコに火をつけて激痛を我慢していると、少しして痛みが引

き、俺は普通に動けるようになった。

男達を見ると、地面に倒れたままでいて、スーツの胸元を見るとバッチが付いていた。

ため息をしながらスマホを取り出して、近藤に連絡をした。

『近藤さんですか?佳悟です・・・実は』

俺が今回の事を言うと警察官を直ぐ行かせると言ってきた。

『お前、また力使ったのか?』

『まぁ、はい・・・刃物を出されたんで』

近藤のいつものセリフだ。

この後、パトカーが来て、倒れている男達を連行していく。

「あ、あとで警察署に来てくれと近藤刑事からの伝言です。」

「わかりました、ありがとうございます」

警察官たちは男達をパトカーに乗せて行った。

 

 翌日。近藤に呼ばれたからと言って、麻衣を連れて警察署に行くと、近藤が昨夜の男は菊池組だと解

ったと言ってきた。

また菊池組かと思っていると、近藤は俺に外を出歩くなと言う。

「まぁ、お前に言っても・・・お前は言う事聞かないだろうがな・・・気を付けろよ?いいな?」

「・・・・はい」

近藤は話しを変えて、俺に鈴木って人を知っているかと聞いてきた。

菊池組の事を捜査していると、親父の作った会社に専務として働いていて、菊池組と関連があるような

のが解ったと言う。

俺は佐々木に教えてもらったのと、親父の事を調べていて鈴木って名前が出て来た事を教えた。

「そっか。まぁ、今は会社を退社して、いないようだがな・・・」

近藤は鈴木の事も調べて行くと言っていた。

車に戻ると麻衣は心配そうな顔をしている。

俺はニコッとして、タバコに火をつけて大丈夫だと言うと、麻衣は苦笑いをしていた。


1,腕に傷を持つ男と不思議な力 2,出会い 3,関係 4,ドライブ 5,お互いの事を話す
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11,ストーカーとヤクザ 12,同棲 13,菊池組と過去 14,過去を模索 15,親父の記憶と菊池組
16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
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