1,腕に傷を持つ男と不思議な力 2,出会い 3,関係 4,ドライブ 5,お互いの事を話す
6,旅行   7,運転手 8,大阪   9,アストンマーチンDB11  10,初めてのDIVA
11,ストーカーとヤクザ 12,同棲 13,菊池組と過去 14,過去を模索 15,親父の記憶と菊池組
16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
31,菊池組との抗争 32,決着 33,拘留 34,今後の行く末 35,最終章
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15.親父の記憶と菊人組


 

 翌日に、俺はおやっさんの診療所に行った。

おやっさんが俺の腕をマッサージをしたりしているのを見て、ある事を思いだした。

「そういえば・・・おやっさんって、東京の病院に来る前って大阪にいたんだよね?菊池組って知って

るかな?」

聞くと、おやっさんの手が一瞬止まったが、またマッサージを続けた。

俺は何か知ってると思い、調べて解った事を聞こうと話した。

「俺、大阪に行ったような記憶が残ってる。そして今・・・親父の事を調べてる。菊池組ってヤクザの

事も・・・知ってたら教えてほしいんだけど」

「・・・知ってどうするんだ?」

俺は親父の事を調べていて菊池組が出てきた事、菊池組が数日前に俺の前に現れた事で、俺に何の関係

があるのか知りたいと話すと、マッサージを終えてタバコを吸いだした。

「佳悟。何処まで調べたが知らんが・・・過去の事は知らなくてもいい事がある。わかるな?」

おやっさんは何かを隠していると俺は悟った。

「教えてくれないならいいよ」

そう言って立ち上がって診察室を出た。

外に出る時、おやっさんからだと言ってメモ用紙を看護師さんが持ってきた。

[弁護士の河合沙織に会って、事情を説明して調べてもらえ]

 

おやっさんは沙織を知っていた。

「何で沙織さんを?」

不思議に思いながら歌舞伎町に歩いて行った。

 

 調べて行くうちに、親父の書斎からだいぶ解ってきた。

親父は独立して会社を設立し、がむしゃらに仕事をして会社を大きくしていった。

そして、その頃に俺は生まれた。

会社は上場して更に大きくなり、建築業界で親父は異端児と言われだし、成功のあかしとして屋敷のよ

うな家を建てた。

職人気質の親父は現場から離れずに働いていたが突然の引退。

そして交通事故で親父とおふくろは他界した。

ここまでは解ったが、大阪の菊池組の事と、俺が大阪に行って何故大怪我をしたのか。

この2つが不明だった。

俺はこの事と、おやっさんが沙織の事を知っている事も踏まえて、弁護士の沙織に相談をする事にした。

 

 そしてある日の昼間。俺は麻衣を連れて沙織の事務所に行った。

沙織は相変わらず忙しそうにしていて、俺達はソファーで待っていた。

「お待たせ。ごめんね。久しぶりだね・・・・あ、あなたが佳ちゃんの彼女?」

沙織はニコニコしながら挨拶をして、麻衣も挨拶をした。

「沙織さん、あれから大阪の方は大丈夫なの?」

「うん。もう解決したからあの案件は終わったわ(笑)それより相談って?」

俺は住民票や戸籍謄本等。マンションの権利書とかも見せた。

「これなんだけど・・・親父とおふくろの名前が一切ないんだ」

沙織は何も言わずに見始め驚いた顔をしだす。

「本当だ。佳ちゃんの名前だけだ」

何でこうなったのか、誰がこうしたのかわからない。そして親父達の葬式や、その後の事も何もなかっ

たと言うと不思議な顔をしている。

沙織が言うには、戸籍から両親の名前を無くすのは出来なくはないと言う。

「でも・・・生前の時に名義変更はしたとしても・・・戸籍関係から両親の名前を抜くのは、亡くなっ

てからじゃないと・・・ん~」

「沙織さん・・・それと、話しが変わるんだけど・・・大阪の菊池組。親父の遺品を見てたら名前が出

て来たのと・・・この前、菊池組と名乗ってきた男達に襲われたんだ。菊池組は東京に来て俺を探して

た・・・何か関係あるのかなって思って」

「え?」

沙織は驚いていて、俺が何か関係があったみたいだと言うと、麻衣を見てから俺を見てきた。

「佳ちゃん何企んでるの?ダメだよ。今はこんな可愛い彼女いるんだから心配かけちゃダメ」

俺が苦笑いをして麻衣を見ると、麻衣は何も言わずに俺を見ていた。

少し間があいて、俺はおやっさんの事を聞くと、知ってると言ってきた。

「沙織さんとおやっさんが知り合いって知らなかった・・・いつから知り合いなの?」

「いつから・・・ん~。実は知り合いって程じゃないんだ。偶然、バーで飲んでる時に声をかけられて

ね。そっか知らなかったんだ?てっきり知ってると思ってたから何も言わなかった。ごめんね」

気にしてないと言うと、おやっさんは俺と沙織が一緒にいる所を見かけた事があって、声をかけてきた

と言っていたと言い、一緒に飲んだのもそれから1回だけだと言ってきた。

「佳ちゃん、あの人ね?大阪で圭ちゃんが大怪我した時の担当医だったって言ってたわよ」

「え?」

大阪で大怪我した時の記憶は、俺の中では消えている。

驚いていると、沙織は聞いたことを教えると言って話しを続けた。

俺が退院する少し前に、何かの理由でおやっさんは、東京の病院に転勤になったと言ってきた。

そして、俺と親父達が転勤先の病院に運ばれてきて、この時俺の事を覚えていたから驚いた事を言って

いたと言う。

「その時も担当医だったんでしょ?」

「・・・うん。でも途中で、自分で開業すると言って病院を辞めたんだ。そして、しばらくして連絡が

来て、何かあれば来るようにって言ってきて・・・それからだけど、今は力を使った後に、おやっさん

の所に行ってるんだ」

話しを聞いていた沙織が、飲み物を一口飲んで俺を見てきた。

「佳ちゃんは何処まで知りたいの?」

「え?わかんないけど・・・今、いろいろ調べていて・・・過去の事は振り返りたくないけど、無くな

った記憶・・・そしてこの右腕の事は知りたい気持ちはある」

沙織は俺の右腕をチラッと見て、ため息をついてきた。

「しょうがないなぁ・・・・じゃあ、調べてあげる」

そう言って俺に親父の事を聞いてきて、俺は知ってる限り教えた。

沙織は解り次第連絡すると言ってきて、俺はお願いしますと言って帰る事にした。

駐車場に行くと、麻衣は沙織の事を聞いてきて、俺が出会った頃からの事を全部教えると、沙織も佳ち

ゃんと呼んでいる事で笑っている。

「沙織さんって綺麗な人だね。なんかカッコいいってのもあるから羨ましいな(笑)」

「あの人ね、剛腕弁護士って言われてるみたいなんだ(笑)」

話していると、麻衣は俺の知らない事がまた解ったから嬉しいと言って、ニコニコしている。

俺は笑いながら時計を見ると、いい時間になっていた。

この後、俺達はご飯を食べて麻衣をお店まで送って行った。

麻衣は仕事に行き、俺は歌舞伎町内をフラフラしてから喫煙所に行くと、刑事の近藤が現れた。

「よう。最近、お前に彼女が出来たって噂流れてるじゃないか(笑)」

俺が苦笑いをしながらタバコを吸っていると、何処か美味しいコーヒーを飲めるお店がないかと聞いて

きて、最近よく行くカフェを教えると、おごるから付き合えと言ってきた。

一緒にカフェに行くと、近藤は前にも言った、俺の事を探してるのがいる事を言ってきた。

「あ・・・それ・・・実はこの前、会いました」

そう言ってどうなったか教えると、近藤は呆れた顔をしてきた。

「お前な・・・そういう時はすぐ俺に連絡しろよ。ったく・・・」

「・・・すいません・・・・で、その時に解ったんですけど、大阪の菊池組っていうヤクザで・・・俺

には死んでもらうって・・・」

「あ?なんだそれ?お前と大阪のヤクザ。なんの関係があるんだ?」

わからないと言うと、もしなんかあったら、冗談抜きで直ぐに連絡しろと言って帰って行った。

少しして俺もカフェを出て街を歩いていると、哲が俺を見つけて走ってきた。

哲は最近、大阪のヤクザが東京に来ているという情報を聞いたと言っている。

「大阪のヤクザ?」

「はい。えっと・・・確か菊池組って」

(また菊池組かよ)

大阪の菊池組が何しに東京に来てるか調べられるか聞くと、任せろと言ってきた。

哲と別れて歩いていると、偶然にも東龍組の東郷達が歩いていた。

俺はあえて近寄って東郷達を止めた。

「こんばんわ。最近、東京に大阪のヤクザが来てるって聞きましたけど知ってます?」

「そうらしいな。何しに来てるか知らんが、この歌舞伎町に来たら黙っちゃいないけどな」

同じヤクザだからか、情報は入ってるようだ。

「じゃあ、いい事教えますよ。大阪のヤクザ・・・菊池組って言うらしいですよ」

東郷は何でそんな情報を知っているのか聞いてきた。

俺は笑いながら、俺を甘く見ないでほしいと言って笑った。

「俺・・・ヤクザは嫌いだけど、俺もあなたもこの街が好きだ。そうでしょ?(笑)共通してるのがあ

るから俺は教えた。それだけです。また新しい情報が入ったら教えますよ」

そう言って、俺はその場から去って行った。

 

歌舞伎町内を一周りしてから、俺はまたカフェに行った。

顔を出すとハルが笑顔で迎えてきた。

俺はニコッとしてカウンターに座りコーヒーを頼むと、ハルは俺と麻衣の事を言ってきた。

「あの・・・佳悟さんでいいんですよね?それと彼女さんは、DIVAってキャバクラで働いていて、こ

こに一緒に来店してくれてる、有名キャバ嬢の麻衣さん。今、歌舞伎町では有名ですよ(笑)」

苦笑いをしながらタバコを吸いだすと、お似合いでいいなと言って笑っている。

この後、俺は麻衣が仕事終わるまでカフェで待つことにした。

ハルは暇あれば俺に話しかけてきて、退屈しないで待つことが出来た。

そして時間が過ぎて、仕事を終えた麻衣も合流してきて、ハルは1人でテンションが上がっていて、麻

衣はそれを見てクスクス笑っていた。


1,腕に傷を持つ男と不思議な力 2,出会い 3,関係 4,ドライブ 5,お互いの事を話す
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11,ストーカーとヤクザ 12,同棲 13,菊池組と過去 14,過去を模索 15,親父の記憶と菊池組
16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
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