1,腕に傷を持つ男と不思議な力 2,出会い 3,関係 4,ドライブ 5,お互いの事を話す
6,旅行   7,運転手 8,大阪   9,アストンマーチンDB11  10,初めてのDIVA
11,ストーカーとヤクザ 12,同棲 13,菊池組と過去 14,過去を模索 15,親父の記憶と菊池組
16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
31,菊池組との抗争 32,決着 33,拘留 34,今後の行く末 35,最終章
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12.同棲


 麻衣は俺の家によく泊りに来ていた。

むしろ、今では半同棲みたいな状態になっていたが、俺達は家で何をすることなく過ごしていた。

この日、麻衣はいつものように俺に甘えてきていた。

俺は、麻衣がここに来てるのが多くなっている事を言いだし、いっそのこと一緒に住もうとか言うと、

マジに言ってるのかと驚いている。

笑いながらうなずいて、俺1人で住むには広いから麻衣が一緒に住んでも問題ないのと、今の状態だと

そのほうがいいと言うと、麻衣は苦笑いをしている。

「一緒に住めばさ。家賃とかも必要ないじゃん?ね?一緒に住も?」

「・・・いいの?一緒に住んだら私・・・もっと甘えちゃうかもよ?」

それでもいいと言うと、麻衣は嬉しい顔をしてうなずいてきた。

「じゃあ・・・お言葉に甘えて・・・お世話になります」

俺はニコッとして抱きしめると、麻衣は嬉しい顔をして抱き着いてきた。

こうして、俺と麻衣は一緒に住む事になった。

 

一緒に住む事にしてから、麻衣は今度の休みに引っ越すと決めて毎日引っ越しの準備をしだし、手伝

うというとこれくらいは1人で出来ると言って断ってきた。

そして麻衣の休みの日に、俺の家に引っ越してきた。

思ったより荷物が多く、俺は使っていない部屋に必要な物以外を置くようにした。

「佳ちゃん。これからお世話になります」

「うん。ようこそ(笑)」

俺達は笑いだし、引っ越し祝いをしようとか言いだして、お酒を出してきて飲みだした。

 

 麻衣と同棲をするようになって、麻衣は俺に合わせるように動くようになった。

俺もそうだが、麻衣も午前中は寝ているが、午後には起きている。

だからなのか、麻衣は俺に合わせて起きて過ごすことが出来ていた。

そんなある日、俺はある噂を哲から聞いた。

「誰かが俺を探している」

 

あくまでも噂だが俺の名前と右腕の傷跡の事が出ていると言い、俺は哲に調べさせた。

そして、数日後の夜に。歌舞伎町の喫煙所で哲に会うと、どうやら俺を探しているのが誰なのかを、哲

がかぎつけたようだ。

「この前、佳悟さん東龍組の若頭を土下座させたんですよね?(笑)その原因を作った2人が東龍組を

破門されて、その腹いせで佳悟さんを捕まえて仕返ししようと、企んでるようなんですよ」

街で動くと東龍組に見つかる可能性があるから、人を使ったりして俺を探してるようだと言う。

話しながら2人で喫煙所に移動して俺がタバコを吸いだすと、哲は1枚のメモ用紙を渡してきて、見て

みると住所が書いてあった。

「そこに2人はいるみたいです」

「そっか。ありがとな」

哲は俺が動くなら一緒に動くと言ってきたが、相手は元ヤクザだからやられるかもと言うと、何も言わ

なくなった。

俺は笑いながら情報料として少しお金を渡して、哲と別れ歌舞伎町に歩いて行った。

 

 翌日の午後。俺はカーショップに行ってGT-Rの調整すると麻衣に言ってでかけた。

哲からもらったメモ用紙に書いてある住所に行くと、木造建ての一軒家にたどり着いた。

「ここか」

車を停めて玄関に行くと人の気配を感じる。

ドアを静かに開けると、ちょうど1人の男がいて俺に気が付いて驚く。

「誰だ?あ・・・お前」

俺はその男を殴り、奥に投げ飛ばしてそのまま中に入って行くと、この前の男2人と他に3人がいた。

「よう。お前ら俺を探してんだってな?来てやったぞ」

男達は全員立ち上がる。

「お前一人で来て俺達に勝てると思うのか?お前のせいで破門になったんやぞ!死ねや!!」

「おいおい。人のせいにすんじゃないよ」

男達は木刀とかを持って仕掛けてきた。

俺は久々に数珠を外した。

 

6対1。久々に数珠を外し力を使う。

何回か木刀で殴られたが、1人を残して全員倒した。

「お前1人だけになったな。どうした?俺を殺すんじゃないのか?」

「うるせーーーーーー!!死ねや!!」

そう言って懐から小刀を出してきた。

俺は一瞬の隙に懐に入り掌底を出すと、男は白目をむいてその場に倒れる。

周りを見ると、全員が倒れていて壁等に穴があいていたり仕切り戸も壊れていた。

この時、2階で人の気配を感じた。

2階に静かに上がって行くと、部屋で女の子が裸でベットに横になって泣いていた。

部屋に入ると女の子は俺に気が付き怯えている。

ベットの横にある棚の上には白い粉と注射器があった。

(まさか)

俺はスマホを出して刑事の近藤に電話をした。

『あ、近藤さんですか?佳悟です。実は変なのに巻き込まれちゃいまして・・・元東龍組のチンピラ6

人が女の子を・・・はい。そして白い粉と注射器もありました』

『元東龍組の奴がお前を探してるって噂を聞いていたが・・・お前、また力使ったろ?今から行くから

住所を教えろ。救急車も向かわせる』

俺は住所を言って電話を切った。

「もう大丈夫だよ」

ベットに座り女の子に言うと、泣きながら俺に抱き着いてくる。

軽く抱きしめて壁に寄り掛かり、その場にあった布をかけてあげて、俺は数珠をはめた。

(ぐっ・・・きたか)

激痛が走り俺は耐えていたが我慢が出来ず、意識が無くなってしまった。

 

どのくらい意識が飛んでいたのか、名前を呼ばれる声に気が付いた。

「佳悟。おい佳悟」

声の主は刑事の近藤で、目を覚ますと近藤と周りに警官がいた。

「あ、近藤さん」

「あ、近藤さんじゃねぇよ。お前大丈夫なのか?」

苦笑いをしてうなずき、女の子の事を聞くと、注射は打たれてないが今救急車で検査と手当てをして、

この後病院にとりあえず搬送すると言う。

「お前、結構派手に暴れたな・・・腕のほうは大丈夫なのか?」

俺の腕は、痛みは消えて普通に動かせるようになっていた。

「・・・はい。大丈夫です」

そう言って立ち上がると、救急車に行って手当してもらえと言って俺を救急車に連れて行った。

救急車に行くと、中で女の子は静かに横になっている。

それを横目に、救急隊員に傷の手当してもらう。

「あの・・・ありがとうございます」

「もう大丈夫だからね。この後、いろいろ聞かれると思うけど」

言うと女の子はうなずく。

手当をしてもらい、俺は女の子にニコッとして救急車から降りると、近藤が待っていた。

一緒にGT-Rの所に行き、2人でタバコに火をつけた。

「佳悟。なんでこうなったんだ?」

俺は近藤に今回の事を全部話した。

キャバクラDIVAでの事。そして逆恨みで俺を探していた事を全部話すと近藤は呆れていた。

「キャバクラで、お前が東郷に土下座させた噂話しは聞いているけどよ・・・原因はあいつらか・・・

くだらねぇな・・・佳悟。今回のは俺がうまくやっとくからお前はもう帰れ」

「・・・すいません」

近藤は警官達に何か指示を出し始め、俺はそのまま車に乗ってその場から去って行った。

家に帰ると、まだ麻衣が仕事に行く前で俺を見て驚いていた。

「ちょ・・・ちょっと佳ちゃんどうしたの?」

「ん?ちょっと人助けをしてきて・・・(笑)」

麻衣は呆れて力を使ったのか聞いてきた。

俺は正直に少し使ったというと、最近そういう話しがないからホッとしているのにと言っている。

「うん・・・ごめん」

謝ると、麻衣はため息をついて俺に飲み物を持ってきて渡してきた。



 麻衣は俺に力を使ってほしくないと思っているのは、前に言われていたからわかっていた。

出来れば俺も右腕の力を使いたくはない。

俺は何も言わずにタバコに火をつけると、麻衣は俺をジッと見ている。

「ん?」

「・・・私・・・佳ちゃんに自由でいていいって言ったけど・・・無理しちゃダメだよ?」

「・・・うん」

麻衣は俺の反応を見て笑いだした。

時計を見るとまだ時間はあるのに気が付き、俺は心配させたから俺のおごりで何か食べてから、お店ま

で送るというと、嬉しい顔をしていつもの麻衣に戻った。

この後、お互いに着替えて出かけていき、ご飯を食べてお店まで送って行った。


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