1,腕に傷を持つ男と不思議な力 2,出会い 3,関係 4,ドライブ 5,お互いの事を話す
6,旅行   7,運転手 8,大阪   9,アストンマーチンDB11  10,初めてのDIVA
11,ストーカーとヤクザ 12,同棲 13,菊池組と過去 14,過去を模索 15,親父の記憶と菊池組
16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
31,菊池組との抗争 32,決着 33,拘留 34,今後の行く末 35,最終章
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19.佐々木と言う男


 

 数日後。麻衣の顔から、まだ残っているがだいぶ傷跡が消えて、いつもの状態に戻っていた。

あれからお店の方は改修が終わり営業を再開したが、麻衣は仕事を休んでいた。

瞳は麻衣が復活をしても大丈夫なように、お客達を引き留めようと頑張っているようだった。

そして、沙織から調査結果の続きが送られてきたと連絡が来て、俺が行ってくると言うと麻衣も行くと

言って、ついてきた。

沙織の事務所に行くと、沙織は麻衣の顔を見て驚いていた。

「ちょっとその顔どうしたの?」

麻衣は苦笑いをして俺を見た。

「だいぶ治ってきたんだけどね・・・この前、菊池組がこの子のお店で暴れて・・・それで」

俺が麻衣の代わりに言うと、沙織は唖然とした顔をしている。

「何それ。麻衣ちゃん大丈夫なの?」

「はい。大丈夫です(笑)」

麻衣の言葉に、沙織はホッとした顔をしてきた。

俺はテーブルの上に置いてあった封筒を見ると言って見始めると、佐々木の事が書いてあった。

佐々木は親父のために自分の事務所をたたみ、顧問だけで動いていたようだ。

そのせいなのか解らないが、家庭も崩壊し離婚している。

佐々木には娘が1人いるが、離婚で母親が引き取ったと書いてある。

それから佐々木は親父のために動いていて、大阪進出の時は親父より佐々木が多く大阪に行っていたり、

俺の面倒も同時に見ていたようだ。

沙織を見ると、先に見たようで佐々木の事を聞いてきた。

「俺・・・本当に顔がわからない・・」

「そっか・・・記憶がなくなっちゃったらどうしようも出来ないか・・・」

俺は苦笑いをしながら、続きを見て行った。

 

佐々木は、親父が大阪進出を諦めた後も大阪に行っていたようだ。

そんな時、佐々木は俺を大阪に連れて行き、そして大怪我をしたと書いてある。

当時、大阪進出を妨害していた会社に菊池組の息子が役員にいたようで、その息子の指示で俺と佐々木

を襲ったことが書いてあるが、決定的証拠がないとも書いてある。

「菊池組の息子?あ・・・沙織さん。ここに書いてある大阪の・・・おやっさんから聞いた。」

そう言って説明をすると、沙織は驚いている。

「なんか・・・佳ちゃんの過去の事やご両親の事を知るたびに驚いてるな・・・あ、そうだ。お父さん

の事で続きがあったわ」

そう言って、別の用紙を渡してきた。

見てみると、大阪進出を諦めた時に会社では親父に、社長を引退して会長という立場でお願いしたいと、

役員会議とかで出ていたと言う。

親父は会社の存続を考えて社長を辞任したが、会長にもならずに引退したと書いてある。

そして、会社設立からいた社員達は役員にいたりしていたが、総辞任をして会社を去ったようだ。

ただ鈴木という専務だけが会社に残っていたようだが、現在は退職して行方がわからないと書いてある。

俺はため息をついて、沙織を見るともう1枚俺に見せてきた。

「佐々木さんなんだけど、今何処にいるかわかったわよ」

そう言って、佐々木は静岡県にある施設で療養していると言う。

「佐々木じゃなく、小泉って名前で入っているわ」

俺は黙って用紙を見ていた。

少しして沙織は俺にどうするか聞いてきた。

「・・・わからない。でも、親父の経歴って言うのかな・・・それがわかった。後は、菊池組なんだけ

ど・・・警察が交通事故の事をまた捜査しだしたんだ・・・でも」

「佳ちゃん?菊池組のほうは警察に任せるって出来ないの?麻衣ちゃんもいるんだから、無理に動いち

ゃダメだよ」

俺は麻衣を見て苦笑いをした。

「大丈夫。無理には動かないよ(笑)でも・・・俺の周りで何か起きたら、その時は黙ってないけど」

言うと、沙織は呆れた顔をしている。

「私からはこれ以上言えないわ。あとは佳ちゃん?よく考えて動くんだよ?」

「・・・うん。ごめんなさい・・・いろいろありがと」

言うと、沙織はニコッとして、麻衣にも早く痣が消えるといいねと言っていた。

この後、俺と麻衣は家に帰る事にした。

 

 家に帰り、今までの資料をまとめて見直していくと、麻衣は隣で一緒に見ている。

見ていて、俺はふとある事を考えた。

佐々木には1人娘がいる。計算すると俺より少し年下になるのだろうか。

奥さんと娘は今何処にいるのだろうか。

だが、仮に解ったとして関連性はない。

俺は何気にタバコに火をつけた。

「ね?麻衣のご両親って・・・」

「ん?あ・・・私の家族ね、離婚してるんだ。私は長野県にあるお母さんの実家に戻って一緒に住ん

いたけど・・・病気で他界してね。お父さんは今何してるのか・・・生きているのかわからないんだ」

俺はそっと麻衣を抱きしめた。

「ごめん・・・嫌な事聞いちゃったね」

言うと麻衣は顔を横に振り俺に抱き着いてきた。

俺と麻衣。形は違えど、お互い両親はいない。

麻衣は1人になっていろいろ経験してきていて、俺も1人で生きて行こうと決めて生活している時に、

お互いに出会った。

そして不思議とひかれあい、恋人になった。

俺が麻衣を見ると麻衣も俺を見てきて、そして自然と寝室に行き俺は麻衣を抱いた。

 

 翌日、近藤から連絡が来て、大阪の菊池組は関西で1番勢力がある銀政会の傘下になっていて、

菊池
組組長は銀政会の幹部にいるが、組存在自体は無くなっている。

そして、何かの時に菊池組を名乗って動いていると言ってきた。

東京に来ていたのは噂通り、東京進出計画の1つで、歌舞伎町で商売をする事が解ったと言う。

近藤は大阪府警に捜査依頼を出し、東京と大阪の合同捜査をして行く事が決まったと言ってきた。

電話を終わらせてタバコを吸っていると、麻衣が起きてきた。

「おはよ。麻衣?俺・・・佐々木さんに会いに行こうかなって思ってんだけど」

「うん。そう言うと思ってた(笑)私もついていく・・・ううん、絶対に一緒に行くから」

俺が苦笑いをしていると、麻衣は笑っていた。

「あ・・・・佳ちゃん?私・・・そろそろ仕事復帰しようかなって。化粧でもう隠せるから」

「そっか(笑)」

麻衣は満面な笑顔でうなずいていた。

「いつ行くの?」

「ん?うん・・・早い方がいいかなって思ってる。明日にでも一回行こうかな」

言うと、麻衣は笑顔でうなずいてきた。

いろいろな事が解ってきて、そして1つ1つパーツがはまってきた。

だが、謎はまだ多い。

佐々木と言う人に会う事で、また新しいパーツが見つかりパズルを埋める事が出来るのだろうか。

または振り出しに戻るのだろうか。

それも確認するために、俺は麻衣を連れて佐々木に会う事にした。


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16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
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