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10.初めてのDIVA 日にちが過ぎ、今日はアストンマーチンDB11をカーショップに取りに行く日だ。 麻衣を連れて行くと、立花は俺達をガレージに連れて行く。 「お~なんかかっこいい(笑)」 ボディーカラーに合わせて、アルミホイールもガンメタ系色になってるが意外と際立つデザインで、全 体に車高も微妙だが下がっていた。 コンピューターにも手を加えていて、馬力が少し上がっていると説明され、俺が全体を見て回ると、リ アには少し小さいウイングもつけられていて存在感が増している。 マフラーは、元々左右に1本ずつ装備されていたが、左右2本ずつに変更。 シートも交換されていて、座ると身体にフィットする。 内装や電光パネルも、標準装備から少しだけ変更され、俺の好みに代わっていた。 「立花さん。ありがと(笑)」 言うと、立花は満面な顔をしていた。 俺は全体を見て、目立つと言って笑っていると、麻衣は俺の反応を見て笑っている。 エンジンをかけると、少し重低音のエンジン音が吹き上がり、俺は驚いた。 麻衣もこの前と音が違うと言っている。 この後、立花とスタッフに見送られて車を走らせた。 俺が少しアクセルを踏むと、速度が一気に上がり俺は興奮する。 「すげっ」 俺の顔はニヤケが収まらないでいて、麻衣も驚いていた。
麻衣とご飯を食べて、お店まで送って行って俺は別れた。 歌舞伎町内をあてもなく歩いて行き、喫煙所でタバコを吸いながら歩いている人達を眺めていた。 21時を過ぎた頃に麻衣からLINEが飛んできて、例の客がこれから来店してくるという。 俺は今から行くというと、そこまでしなくてもいいとLINEがきたが、俺は行くから席を用意しておく ようにLINEをしてお店に向かった。 DIVAの前まで行くと、黒服が俺を待っていたようで、すぐに店内に案内された。 「いらっしゃいませ。麻衣さんからお伺いしてます。どうぞこちらに」 俺を迎えてきたのは、落ち着いた雰囲気のある店長だった。 「よく歌舞伎町に来られてますよね?よく見かけております」 ニコニコしながらかしこまった口調で言ってきて、俺は苦笑いをしていた。 案内された席は他の席とは違う席で、椅子に座ると同時に瞳と言う子が付いた。 瞳は初めての来店なのに、麻衣から店長に俺の事を話していたのを聞いて、しかもVIPの席に案内され て、俺は何者なんだと思っていたと言っている。 「私、たまに外で見かけてますよ?(笑)」 「ん?そお?まぁ・・・歌舞伎町には来てるからね(笑)」 話していると、麻衣が来て瞳と席を変わった。 「佳ちゃんごめんね・・・」 「いいよ。って、この席VIP席なの?(笑)」 聞くと、個室とフロアのVIP席があると言って、麻衣が店長に言ってここにしてもらったという。 俺が苦笑いをして例の客を聞くと、麻衣は小さく指を指した。 見てみると、おとなしそうなサラリーマンがいる。 俺はタバコに火をつけソフトドリンクを一口飲んだ。
話していると、向かいに座っている瞳が、俺達がしているネックレスに気が付いた。 「あ・・・あれ?お揃いのネックレスですか?」 「ん?これ?うん。そうだよ~(笑)」 瞳は麻衣の反応で驚いていて、俺達の関係を聞いてきた。 麻衣は面白がり俺の腕を組んで、どんな関係だと思うか聞いている。 「え・・・えっと・・・恋人?」 「ピンポ~ン。そうだよ~」 そう言って、麻衣は俺のほっぺにキスをしてきた。 「麻衣。大丈夫なの?」 「ん?大丈夫でしょ(笑)」 瞳を見ると、何も言えない顔をしている。 麻衣は笑いながら、瞳は麻衣のヘルプに一番入る子で面倒見てあげてると言い、普段は専門学校に通っ ていて、夜はDIVAでバイトしていると言ってきた。 3人で話していると、麻衣は呼ばれて席を離れ、瞳がまた隣に来た。 俺はタバコを吸いながら瞳の事を聞くと、瞳は今年の春から東京に来て、インテリア関係の専門学校に 行って勉強していると教えてくれた。 話していると、少しして麻衣が戻ってきて、困った顔をしている。 「佳ちゃん聞いて?さっき、彼氏が来てるって言ったんだけど・・・信じてもらえなくて」 俺は苦笑いをしながら、例のサラリーマンを見ると、俺を見て視線を変えた。 「あ、お揃いのネックレスをしてるから、その証拠の写真撮って見せたらいいんじゃないですか?」 瞳の案で麻衣はスマホを撮りだし、俺の隣に座り瞳に撮るように言ってスマホを渡した。 「じゃあ、瞳?撮って?」 麻衣は俺に腕を組んで顔を密着させるようにしてきて、瞳は笑いながら写真を撮っている。 「ありがと~。じゃあ、行ってくるね」 そう言って麻衣はまた行ってしまった。
この後、何事もなくサラリーマンは帰っていき、麻衣は俺の席に行ったり来たりしていた。 瞳はずっと俺の席にいて、俺は退屈しないでいられた。 気が付けば閉店間近になり、麻衣が戻ってきてお腹空いたと言いだし、瞳もつられてお腹空いたと言う。 「じゃあ、3人でカフェで何か食べて帰ろうか?」 「うん。あ、佳ちゃんお酒飲んでないんだよね?ごめんね・・・退屈してなかった?」 笑いながら瞳が相手してくれてたからと言って瞳を見ると、瞳は楽しかったと言ってニコニコしている。 「じゃあ、俺先に行ってるから後でおいでよ」 俺は先に言ってると言って、会計を済ましDIVAを出てカフェに向かった。
カフェで待ち合わせをして、3人で軽く食事をしてから瞳を送って帰る事にした。 パーキングに行き精算をしていると、麻衣に告白した男が現れた。 麻衣は驚いて、なんでいるんだと聞いている。 俺は瞳を連れて先に車の所に行くと、瞳は車を見で驚いていた。 「ちょっと狭いけど我慢してね?(笑)」 「え?あ・・・はい」 瞳を車の後部座席に乗せて車を走らせ、麻衣の所に行き車から降りた。 「帰るよ?」 「・・・うん」 麻衣が車に乗ろうとすると、男は麻衣の腕を掴んできた。 俺は男の腕を掴み、麻衣から離すと俺を睨んでくる。 「なぁ。なに人の女に告白してんだ?それにストーカーみたいなことして・・・麻衣が迷惑してるって 気が付かないのかよ」 「う・・・うるせーーー」 そう言って、殴りかかってきて俺は軽くよけて、首を掴み足を軸に男を後ろに倒して押さえつけた。 「お前、いい加減にしろよ?警察に突き出すぞ」 言うと、男は抵抗しなくなった。 俺は男の財布とかカバンとかの中を見て、名刺を見つけると有名企業の会社名が入っていた。 「へぇ。あんた有名な会社で働いてんだな・・・これ以上何かすると、どうなってもしらないからな。 わかったか?」 男は何も言わずに俺から視線を外す。 名刺を1枚取り、車に戻ると麻衣と瞳は何も言わずに俺を見ている。 「さ。帰るよ?瞳ちゃん送って行くから道案内お願いね?(笑)」 そう言って俺は車を走らせた。 瞳を送って俺は麻衣をそのまま家に連れて帰ると、麻衣はすぐ俺に謝ってきた。 「さっきはごめんなさい・・・・」 「ん?あ~。まぁ、あれで何もしてこないと思うけどね(笑)」 笑いながら言うと、麻衣は俺に抱き着いてきた。 俺は笑いながら抱きしめて麻衣の頭を撫でていた。
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