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26.鈴木と菊池組
翌日、鈴木の住んでいるアパートに麻衣と行くと、鈴木はいなかった。 GT-Rをアパートの見える所に停めて様子を見ようというと、麻衣はスマホで何かし始めた。 俺は窓を少し開けタバコを吸っていると、1台の車がアパートの前に停車して男性が1人降りた。 よく見ると、大阪ナンバーだった。 「大阪ナンバー?」 俺が見ていると、麻衣も気が付いて車の方を見ている。 すると、男が戻ってきて、車は男を乗せてこっちに走ってきた。 俺は麻衣に覆いかぶさるようにしてキスをすると、麻衣は驚いていたが抵抗しないで抱き着く。 車が横を通り過ぎると、俺はキスをやめてミラーで車を見た。 そして何気に麻衣を見ると、俺を見ている。 「佳ちゃん・・・もっとキスして?(笑)」 「え?(笑)」 麻衣は俺に抱き着くようにしてキスをしてきた。 「えへ。これで今日も仕事頑張ろうっと(笑)」 俺が唖然としていると、麻衣は笑っていた。 この後、2人で食事をして麻衣を送って行った。
翌日、麻衣は二日酔いで寝ていて、俺は1人で鈴木の住んでいるアパートに向かった。 アパートには鈴木はいなく、俺はまた少し離れた所で様子を見ていると、しばらくして1台の車がアパ ートの前に停まって男が降りてきた。 車は昨日と同じ大阪ナンバーだった。 よく見ると、男のスーツに金バッチが付いているのに気が付いた。 「まさか・・」 俺はスマホを持った。 『あ、近藤さんですか?あの・・・鈴木って人の住んでる所ってわかってるんでしたっけ?』 聞くと、今調べてると言っている。 俺は住所を知っていて、今そのアパートの近くにいる事を言った。 『今、大阪ナンバーの車とヤクザみたいなのがアパート前にいまして』 『お前・・・また勝手に動いてるな?ったく・・・場所は何処だ?それとナンバー教えろ』 俺が住所を教えて、車のナンバーを教えて電話を切った。
様子を見ていると、しばらくして1人の男性がGT-Rの横を歩いていった。 よく見ると、写真に映っている鈴木に似ている。 声をかけようと思ったが、大阪ナンバーの車が気になり声をかけられなかった。 そのまま見ていると、助手席のドアをノックして近藤が乗ってきた。 「あれ?近藤さん」 「あれ?じゃねぇよバカ。ったく・・・」 俺が苦笑いをしていると、詳しく教えろと言ってきた。 鈴木の住所は歌舞伎町にあるバーで教えてもらい、ここに何回か来たが本人には会えずにいた。 そして昨日来ると、今停まっている大阪ナンバーの車が来て、今日も来ていると教えた。 「お前な・・・なんで警察に任せないんだ?」 俺が苦笑いをしていると近藤のスマホに着信が来た。 『どうした?あ?菊池組名義?わかった』 「車の持ち主は菊池組ですか?」 「あぁ、そうらしいな・・・」 そう言って、タバコを吸うと言ってきた。 助手席の窓を少し開けると近藤はタバコを吸いだし、俺もタバコを吸いだすとアパートから鈴木と先に 入った男が出てきた。 2人で見ていると、車は動きだした。 身を隠すようにしていると、車はGT-Rの横を通って行く。 「近藤さん」 「あ?追いかけるなって言ってもお前は行くんだろ?」 俺が苦笑いをしながらエンジンをかけると近藤は呆れた顔をして、タバコを吸っている。 車を追って行くと、あるホテルの入口に車が停まった。 見ていると、1人が降りて中に入って行き、代わりに違う男が乗って車はまた走りだす。 追いかけて行くと、近藤は電話でホテルの事を言って至急向かうようにと言っている。 車は首都高速を羽田線に入り、ベイブリッジ方面に走って行く。 尾行するように追って行くと、車は横浜の関内ICで降りて本牧方面に走って行った。 そのまま追って行くと、後ろに1台の車が付いてきているのに気が付いた。 「近藤さん。うしろ・・・大阪ナンバー」 近藤が後ろを見てため息をついてきた。 「ったく、面倒だな・・・」 俺は笑いながら運転していた。
本牧埠頭方面に走って行き、俺達が距離を置いて走っていくと後ろの車がスピードを上げてきた。 そして横に並ぶと後部座席の窓が開き、乗っている男が銃をこっちに向けてきた。 俺は慌ててブレーキを踏むと、男は銃を撃ってくる。 「おいおい。ここは日本だぞ!!なんなんだ」 近藤の言葉に俺は苦笑いをしていた。 「近藤さん、仕掛けていいっすか?」 「お前、何する気だ?」 俺はニヤリとして、スピードを上げて銃を撃ってきた車の横に並び幅寄せをすると、車は当たらないよ うに横にずれる。 そのタイミングで、俺は更にスピードを上げて斜めに入り込むように運転していくと、車は倉庫を囲っ ている柵に擦るように当たり減速した。 「お前・・・無茶苦茶な事するな・・・」 俺は笑いながら先の車を追いかけると、車は十字路を左折して行くのが見えた。 追って行き、車を一気に追い抜いていき、ミラーで後ろを見ると車は走ってきている。 前方を見て車が走ってないのを確認して、車を横向きにさせ停車すると車は少し手前で停車した。 近藤は呆れて俺を見てきた。 「お前・・・刑事を乗せて荒い運転すんな」 「でも、捕まえられますよ?(笑)」 そう言って車の方を指さすと、追ってきた車も停車している。 「ったく・・・」 そう言って近藤は車から降りた。 「警察だ!!おとなしくしてろよ」 近藤が言いながら車に近づいていくと、乗っていた男達が降りてきて、俺も車から降りると男達は近藤 を睨みつけている。 「お前ら菊池組だろ?」 「だからなんや!!」 そう言って、1人の男が近藤を殴ってきた。 「近藤さん!!」 俺が近藤の所に行くと、男達は俺と近藤を取り囲む。 人数にして4人だが、1人は銃を取り出し、他は手に木刀とか持っている。 「近藤さん・・・すぐ終わらせるんで、そのあとはお願いしますね(笑)」 「佳悟。お前・・・」 俺は近藤を見てニコッとして、数珠を外した。
俺はあっという間に男達を倒すと、近藤は車に乗っている男と鈴木を車から降ろした。 男は観念したのかおとなしくしている。 近藤は連絡をして、神奈川県警に頼んで至急パトカーをよこすように指示を出している。 俺は数珠をはめてGT-Rに乗ると、激痛で動けなくなってきた。 「いってぇ・・・」 今回は長時間外していないから、すぐに収まるだろうと思っていると、遠くにサイレンの音が聞こえて きて、近藤は俺を見たりしている。 そして、少ししてパトカーが数台来て、男達を連行し始めた。 次第に激痛も収まって動けるようになってきて、車から降りて近藤の所に歩いて行った。 「大丈夫か?」 俺がうなずき、鈴木を見るとパトカーに乗る所だった。 「あの・・・鈴木さんですよね?」 「・・・君は・・・佳悟君か?」 俺がうなずくと、何も言わずに俺を見ている。 「今、いろいろ親父の事とかを調べています。俺に知っていることを全部話してくれませんか?」 言うと、うなずいたが警察官が車に乗るよう言ってきて、鈴木は俺を見てお辞儀をしてパトカーに乗っ て連行されていった。 「佳悟。あとで警察署にこいよ?いいな?」 「・・・はい」 近藤はパトカーに乗って帰って行き、俺はため息をついて、GT-Rに乗り家に帰る事にした。
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