1,腕に傷を持つ男と不思議な力 2,出会い 3,関係 4,ドライブ 5,お互いの事を話す
6,旅行   7,運転手 8,大阪   9,アストンマーチンDB11  10,初めてのDIVA
11,ストーカーとヤクザ 12,同棲 13,菊池組と過去 14,過去を模索 15,親父の記憶と菊池組
16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
31,菊池組との抗争 32,決着 33,拘留 34,今後の行く末 35,最終章
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16.菊池組の動き


 数日が過ぎて、10月に入っていたある日の昼間に、沙織から連絡があり事務所に顔を出すと、沙織

は相変わらず忙しそうにしていて、ソファーに座るとテーブルの上にA4サイズの封筒が置いてあった。

沙織は中を見てと言ってきて、見てみると「小暮甚八に関する調書」と書いてあった。

小暮甚八。俺の父親の名前だ。

中身を取り出して見始めると、内容は親父の事が書いてあり経歴等も書いてあった。

これは俺が親父の書斎で見つけた情報と同じ内容だった。

見て行くと、ある内容に目が止まった。

親父は大阪進出を試み、いろいろしていたようだ。

だが大阪の建築関係のほとんどの会社が、親父の会社を受け入れず、進出を妨害していたようで、その

中でもある建築会社が、かなり邪魔をしたりしていたと書いてある。

親父は争いをせず、共有していきたいと願っていたが叶わず、親父の会社が都合悪くなるように、いろ

いろ仕掛けてきていたようだ。

調書はここまでで終わっていた。

見ていると、沙織は向かいのソファーに座ってきた。

「とりあえず、まだ途中なんだけどね。ちょっとでもいいから解ったら教えるように頼んでいるから、

まとまってないけど・・・またその続きが送られてくるはずだから、来たら教えるね?」

「うん。忙しいのにすいません・・・」

言うと、実際は何もしてなく、知り合いの探偵にやらしていると言って、沙織は笑っていた。

 

少し話してから、沙織の事務所を後にして、俺は一旦家に帰る事にした。

家に帰ると麻衣はソファーでスマホをいじっている。

「あ、おかえり。どうだったの?」

「うん。親父の事が少しだけど・・・わかったかな」

そう言って、持ち帰ってきた資料を麻衣に見せると、麻衣は何も言わずに見始め、俺は飲み物を持って

きてタバコに火をつけた。

「こうして改めて見ると、お父さんってすごい人だったんだね」

俺は苦笑いをして、ノートパソコンで親父の会社を検索して麻衣に見せた。

「たぶん・・・会社を上場させてからこうなったと思うんだけど・・・引退してから今は違う人が社長

してるはず・・・」

麻衣はビルの写真を見て驚いている。

「麻衣はこれから仕事だよね?そろそろ時間だから、送って行くよ」

「え?あ、うん。ありがと。じゃあ、ちょっと待ってて?」

そう言って麻衣は仕事に行く準備をし始めて、俺はその間にパソコンで親父の会社を見ていた。

 麻衣をお店まで送り、俺はいつものようにフラフラしてから、喫煙所に行くと哲が誰かと話していた。

俺が何も言わずにタバコに火を付けると、哲は俺に気が付き寄ってきた。

「佳悟さん。仕入れて来ましたよ」

そう言って、大阪の菊池組が何で東京に来たのかを話しだした。

菊池組は東京進出するために、初めに東京の歓楽街として全国的に有名な歌舞伎町でキャバクラやバー

等をオープンする計画だと言う。

「それともう1つ。菊池組は誰かを探しているみたいです」

俺はタバコを吸いながら話を聞いていた。

「そっか。ありがとな。また何か解ったら教えてくれ」

そう言って、1万円札を1枚。哲のポケットに入れてその場を去った。

考えながら街を歩いていると、麻衣の働いているDIVAの看板が見えてきた。

入口を見ると、瞳がお客さんを見送っていた後のようで、俺を見つけて手を軽く振ってきた。

「佳悟さん。こんばんわ(笑)」

「こんばんわ。相変わらず元気そうで(笑)」

瞳は笑顔でうなずいている。

指名のお客さんは増えたか聞くと、まだまだだと言って笑っている。

時計を見ると、まだ日は変わってない時間だ。

麻衣の事を聞くと、相変わらず指名がかぶっていて忙しいと言う。

話していると黒服が瞳を呼びに来た。

「じゃあ、呼ばれちゃったんで行きますね(笑)」

「うん。頑張ってね」

瞳は笑顔で手を振りながら戻って行った。

 

俺はまた歩いて行くと、細い道に入った所でスーツを着た男達4人が何かもめていた。

よく見ると、東龍組の組員のようで相手は関西弁をしゃべっている。

様子を伺っていると殴り合いが始まった。

次第に野次馬が出てきた時、関西弁の男が刃物を出してきた。

俺はそっと近寄り、1人の男を殴った。

「んだこら!!」

「喧嘩に刃物なんか出すんじゃねぇよ」

俺は刃物を持っている手に蹴りを入れると刃物が手から離れ、俺はそのまま懐に入り男を投げ飛ばした。

そしてもう1人の腹に拳を入れ、前かがみになった所で膝蹴りを入れた。

男2人は倒れてもがいている。

「こら!!おまえら何してんだ?!」

声のする方を見ると、警官達と近藤がいた。

男2人と東龍組の組員が取り押さえられて連行されていく。

「佳悟。何でお前がいるんだ?」

「えっと・・・喧嘩を見てたんだけど・・・関西弁をしゃべるヤクザが刃物出してきたからつい・・・」

近藤は呆れた顔をしていた。

この後、俺は近藤に説教されてから解放され、メイン通りに行くと1人の男が俺に近づいてきた。

「東郷さんがお呼びです」

そう言って、付いてくるように言ってきた。

付いて行くと、いつもいくカフェZEROにつき、奥に行くと東郷が座っていた。

「こんばんわ。何か?」

「さっきの・・・悪かった。またあんたに迷惑をかけた」

俺はフッと笑い、向かいに座ると、揉め事は関西弁のヤクザが先に絡んできたと言ってきた。

「絡んできたのは、菊池組だ」

タバコを吸おうと火をつけた手が止まり、東郷を見ると俺を見ている。

俺はタバコに火をつけた。

「そうですか・・・菊池組か・・・」

何で菊池組が東京に来ているのか聞くと、まだわからないと言う。

「じゃあ、1つ情報を教えます。菊池組は東京進出として、まず歓楽街で有名な歌舞伎町にキャバクラ

やバーをオープンさせる計画をしていると情報がはいりました。」

「・・・そうか」

東龍組はこれからどうするのか東郷に聞くと、情報が本当なら絶対に阻止すると言っている。

「東郷さん。今回のは迷惑とかじゃなく・・・俺が刃物を出す所を見たから仲裁に入っただけです。気

にしないでください」

そう言って、俺はその場を立ち出て行った。

 

翌日の朝。

近藤から連絡が来て、関西弁のヤクザは菊池組だと言ってきた。

そして、俺に気を付けるようにと忠告をしてきた。

大阪の菊池組。

よく耳にするようになった。

俺を探していたのも菊池組だった。

やはり、何かあると俺は確信した。


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16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
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