1,腕に傷を持つ男と不思議な力 2,出会い 3,関係 4,ドライブ 5,お互いの事を話す
6,旅行   7,運転手 8,大阪   9,アストンマーチンDB11  10,初めてのDIVA
11,ストーカーとヤクザ 12,同棲 13,菊池組と過去 14,過去を模索 15,親父の記憶と菊池組
16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
31,菊池組との抗争 32,決着 33,拘留 34,今後の行く末 35,最終章
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17.菊池組の動き2



 数日後。沙織から連絡が来た。

俺は麻衣に言って、DB11の調整も兼ねて沙織の事務所に行くと、俺に書類の入った封筒を渡してきた。

見てみると、この前の続きが書いてあった。

親父は競売で仕事を請け負っても、独占を避けて大阪の建築会社に協力や共有を求めていだが、拒否さ

れたりしていたようだ。

特に、ある会社は競売でいつも争っていて、一緒に仕事を請け負っても邪魔をして、ミスとかの責任を

押し付けたりされていて、これには親父もこれ以上は無理と判断し、大阪進出を諦めたがその会社への

嫌がらせは止まらずにいたと書いてある。

「佳ちゃん。佐々木って人わかる?」

「え?」

子供の時に面倒見てくれた人が佐々木って名前の人だと言うと、沙織は驚いている。

「でも・・・顔がわからない・・・それにどんな人だったのかも」

「そっか。その佐々木って人ね。これに書いてあるけど、お父さんの顧問をしてたみたいなの」

そう言って、別の書類を出してきた。


佐々木道成。親父が独立して間もなく、親父の心意気や人間性に惚れ込んで会社の専属顧問になり、親

父と共に会社を支える1人になった。

それ以外でも専属秘書的な位置づけにもいたようで、現場以外は親父と一緒に動いていて、俺の世話役

もしていたと書いてある。

「この佐々木さん・・私が独立前にいた法律事務所に在籍してたみたいなの。かなり昔だけどね」

沙織が前在籍していた法律事務所は老舗の事務所で、佐々木は弁護士になった時から独立まで在籍。

独立後に親父と出会い、すべての仕事を投げ捨てて専属顧問になったようだ。

「おやっさんが沙織さんにってのは・・・この人と沙織さんが同じ法律事務所だったから?」

「そうかもね。もうちょっと待ってて?たぶんこの続きが送られてくると思うから」

俺はお願いしますと言うと、沙織はニコッとしてうなずいた。

 

沙織の事務所を出る頃には日も暮れてきていた。

麻衣にLINEをすると、お店に呼ばれたから早いけどお店に行くと返ってきた。

俺は久々に走りに行こうと、車を走らせた。

首都高速に入ると少し渋滞が起きていて、俺はそのまま東名高速に向かう。

DB11を購入してから、走りに行ってなかった。

スピードを上げて行くと、DB11は素直に反応してくる。

東名高速に入ると同時にアクセルを踏み込むと、重低音が響きスピードが上がっていく。

俺はニヤリとして、更にアクセルを踏み込んだ。

御殿場まで行き、料金所を出てUターンをしてまた高速に入った。

海老名SAまではあっという間に到着し、暖気運転をしながら計器類等をチェックしだす。

車を降りて足回りやマフラー等をチェックし、タバコを吸いながらボンネットを開けてエンジンを見た

りていた。

 東京に戻り、そのまま歌舞伎町に行っていつものように歩いていると、最近ビルが取り壊されて工事

中になっていた所にパーキングが出来ていた。

この場所はいつも利用している所より、麻衣のお店やカフェに行きやすい場所だった。

「あ、ここいいな・・・・」

俺は駐車場に戻り、車を新しく出来たパーキングに移動させた。

喫煙所に行くと、今日は金曜日だからか人が多く、酔っている人も多い。

少しして俺はまた歌舞伎町内を歩いて行くと、前から瞳が走ってきた。

「あ、いたーーー。佳悟さーーーん」

「瞳ちゃん?」

瞳は俺に抱き着き、泣いている。

どうしたか聞くと、お店でヤクザが暴れていると言う。

「麻衣さんが・・・殴られて・・・店長とかも・・・私・・・佳悟さん来てないかなって・・・」

そう言って涙を流しながら言っている。

俺はあとから来るように言って、DIVAに走って行った。

DIVAの前に行くと東龍組が言い争いをしている。

それを横目に中に入ると、数人のスーツを着た男達が叫びながら暴れていた。

周りを見ると、客はいなかったが黒服達は倒れていたり、苦しがっていたりしている。

「店長。何があった?」

「あ・・・男達がいちゃもんつけてきて・・・それで暴れだして・・・・」

店長は殴れたようで、顔から血が出ている。

麻衣を探すと、椅子に寄り掛かるように床に座り込んでいた。

「麻衣?」

「・・・佳ちゃん・・・殴られちゃった・・・・」

麻衣の顔は腫れていて血が出ていた。

「なんやわれは?何しにきよった?」

「・・・関西弁・・・」

俺は静かに立ち上がると、男が俺の肩を掴み後ろに引っ張った。

「何しにきよった言うてんやろが!!」

「関西弁うぜっ・・・お前ら菊池組か?」

そう言って腕をはらい、蹴りを腹にいれると男は後ろに倒れてもがいている。

「あ?なんやわれは?なんで菊池組知ってんのや」

「うるせぇよ」

俺は久々に数珠を外した。

男達は俺を囲むようにしてきて睨んでいる。

「店長?少しお店壊しちゃうかも・・・」

店長は俺を見てうなずいている。

俺が目の前の男の懐に入り掌底を出すと、男は後ろに飛ばされ壁に打ち付けられて倒れる。

そのまま他の男達を容赦なく殴る蹴るをして、あっという間に男達を倒した。

入口の方を見ると、男が1人残っていて外に逃げだした。

追いかけて行こうとすると、外から瞳が入ってきた。

「瞳ちゃん?警察に連絡を。それとみんなの手当をお願いね?」

「え?あ、はい。佳悟さんは?」

俺はニコッとして外に出ると、東龍組達は喧嘩をしていた。

周りを見ると物陰に逃げた奴を見つけ、追いかけると男は俺を見て逃げだす。

この歌舞伎町は、俺の庭のような場所だ。

男の逃げて行く方向を見て、俺は横道に入り走って行くと、男を見つけた。

「はぁはぁ・・・よう。見つけたぞ」

男は俺を見て驚き、慌てるように路地裏に走って行く。

俺は追い詰めるように追いかけて行くと、男は観念したのか俺に殴りかかってきた。

かわして顔を殴り、そのまま胸ぐらを掴み投げ飛ばすと、男は壁にあたり倒れて動かなくなった。



男の襟首を掴み、引きずるようにお店の前まで行くと、東龍組はまだ喧嘩していた。

「まだしてるし・・・」

俺は男を喧嘩している中に投げつけ、東龍組以外の男達を片っ端に倒していった。

「全員そこを動くな!!」

声がして、見ると警察官が大勢来て近藤もいる。

「佳悟。またお前・・・通報があってきたけど、いったい何があったんだ?」

俺は苦笑いをしながら事情を説明すると、近藤は警官達をDIVAの店内に行かせた。

「お前・・・力使ったな?大丈夫なのか?数珠をしてないが・・・」

「・・・大丈夫です・・・暴れてたのは菊池組です」

この一言で近藤の顔色が変わった。

「・・・解った。明日、警察署に来い。いいな?」

「・・・はい」

俺がお店に行っていいか聞くと、この後現場検証もするから早く帰れと言ってきた。

苦笑いをしていると、東郷が後ろから現れた。

「あんた・・・噂以上に相当強いんだな・・・驚いたよ。敵にしたくないな」

俺がフッと笑うと、近藤が来て東郷に一緒に来いと言って連れて行ってしまった。

2人を見送り、お店に行くと、俺が倒した男達が警察官に連れて行かれる。

麻衣の所に行くと、麻衣は俺を見て泣きながら抱き着いた。

「もう大丈夫だよ。顔・・・大丈夫?」

言うと、何度もうなずきながら麻衣は俺の胸元で泣いていた。

少しして救急車も到着し、麻衣も含めたみんなはケガとかの手当てをしてもらい、それを見ていると店

長が俺の所に来た。

「店長。大丈夫?あ・・・お店少し壊しちゃったな・・・ごめん」

「いえ・・・助けて頂きありがとうございました。お店の方は気にしないでください」

そう言って頭を下げてきた。

俺が笑っていると、俺の右腕が熱くなってきた。

(やばいな)

久しぶりに長時間数珠を外している。

外したままでいるのも今までした事はなく、これで数珠をはめたらどうなるか予想もつかない。

「麻衣?ちょっと行ってくる。ここで待ってて?」

「佳ちゃん?」

俺はニコッとしてお店を出て、車を停めてあるパーキングに歩いて行った。

車に乗り、数珠をはめると直ぐに俺の右腕に激痛が走る。

「きた・・・か・・・」

俺は腕を抑えるようにして、シートを少し倒した。

激痛は酷くなり、鼓動も激しくなってきて、俺の顔から汗が出てくる。

「いってぇ・・」

そして、俺の意識は遠のいて行った。


1,腕に傷を持つ男と不思議な力 2,出会い 3,関係 4,ドライブ 5,お互いの事を話す
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16,菊池の動き 17,菊池雲の動き2 18,過去がまた1つ 19,佐々木と言う男  20,佐々木との再会
21,新たな動き 22,過去の記憶が新たに 23,那須高原 24,新たな進展 25,鈴木と言う男
26,鈴木と菊池組 27,新たな過去と菊池組 28,激化してくる菊池組 29,久々な普段の日常  30,誘拐
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