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23.那須高原
那須高原の施設に到着した時には、佐々木が乗っていた車はすでに到着していた。 麻衣は、佐々木を連れて手続きをしに中に入って行き、俺が刑事に遅れた理由と菊池組の事を伝えると、 無事に到着出来たから良かったと言っている。 刑事達が帰るのを見送って、中に入ると手続きが終わったのか麻衣と佐々木は話していた。 この後、施設の説明とかされながら建物の中を見て周り、部屋に行くと最低限必要な家電とか物が揃っ ているようで不自由なく過ごせるようだ。 麻衣は荷物の整理をし始め、俺は飲み物を買ってきて佐々木に渡して、ソファーに腰かけた。 「佳悟。麻衣。本当にありがと」 俺達はニコッとしていた。 少しして施設のスタッフから、警備会社の人が来たと教えに来た。 施設の人と入口に行くと、担当の人と常勤する人達がいた。 挨拶をしてお互い自己紹介すると、早速常勤すると言う。 時計を見ると、そろそろ東京に戻らないといけない時間になっていた。 「じゃあ、佐々木さん。俺達はそろそろ東京に戻ります」 「うん。佳悟。何度も言うようだが・・・本当にありがと。気を付けて帰るんだよ?」 ニコッとしてうなずくと、麻衣にも同じ事を言っていた。 施設の人と警備の人に、よろしくお願いしますと言って、俺達は東京に帰る事にした。 近藤と沙織に那須高原に無事についた事を電話で報告して、俺は車を走りだした。 車の中で麻衣は俺にお礼を言っている。 俺は笑いながら気にするなと言って運転していた。
東京に戻る頃には日が暮れていた。 途中で食事をして、そのまま歌舞伎町に麻衣を送って行って、その足で沙織の事務所に顔をだした。 「おかえり」 「ただいま。いろいろありがとうございました」 施設の事を言うと、沙織はニコニコして聞いている。 話していると、沙織は思い出したかのように俺を見てニコッとした。 「佳ちゃん?私ね、最近違った佳ちゃんを見れて嬉しんだ(笑)これも麻衣ちゃんのおかげかな?それ までは本当に口数少なくて・・・近寄りがたい雰囲気あったのにね」 俺が苦笑いをしていると、沙織は俺に無理は絶対にしないでと言ってきた。 この後、沙織と話をしてから、俺は事務所を後にして歌舞伎町に行ってみると、街はいつもの顔を俺に 見せている。 DIVAの前を通ると偶然だが瞳がいた。 声をかけると、瞳はいつもの笑顔を俺に見せてくれた。 麻衣は忙しいか聞くと、相変わらず忙しいと言って笑っている。 瞳は忙しいのか聞くと、さっき帰ったお客さんで指名客はいないと言って苦笑いをしている。 「じゃあ、麻衣指名になるけど、瞳ちゃんも指名で今から行くよ」 「え~?いいんですか~?(笑)」 俺が気にするなと言って、黒服にこれから行くと言うとインカムで麻衣の状況を聞いている。 瞳は嬉しそうな顔をしていた。 黒服は麻衣が指名かぶっていて直ぐには来れないとか言ってきて、俺は瞳も指名するから問題ないと言 って、お店に瞳を連れて入って行った。
いつものVIP席に案内されると、瞳が直ぐに席に着いた。 ボトルを入れていいと言い、俺は店内を見渡すと菊池組が暴れた後は無く、以前よりも綺麗な店内にな っているのがわかった。 「失礼します。先日はありがとうございました」 店長が来て俺にお礼を言ってきた。 気にしないでいいと言うと、頼んだボトルはサービスさせてくれと言う。 俺がそう言うのはやめてくれと言うと、もう1本ボトルを置いてせめてこれくらいは今回させてくれと 頭を下げてきて、俺は仕方なく店長の好意を受け入れた。 テーブルには新しいお酒のボトルが2本サービスで置いてあり、瞳を見ると苦笑いをしている。 「じゃあ、瞳ちゃんお酒飲みな?俺、車だから飲めないし(笑)」 「・・・・はい。じゃあ頂きます(笑)」 そう言って、お酒を作って飲みだした。
話していると、麻衣がやっと席に来て、置いてあるボトルの事を聞いてきた。 店長がこの前のお礼とか言って、サービスでボトル2本来たと言うと笑っている。 3人で話していると、東龍組の東郷が年配の男性と来店してきた。 東郷は俺に気が付き、一緒に来た男性に何か話している。 「ね?あの人、東龍組の組長さんだよ?」 「ふ~ん・・・」 何気に見ていると、2人は俺の所に来た。 「東郷から聞いたぞ。うちの若い者が迷惑をかけたんだってな」 「もう忘れました(笑)今は何もないですし」 言うと、組長は笑いながら東郷と少し離れた席に座った。 俺がタバコに火をつけると、瞳が俺に話しかけてきた。 「佳悟さんって、ヤクザの組長さん相手でも平気でいられるんですね?すごいと思う(笑)」 「え?(笑)」 瞳の驚きで麻衣は笑いながら、俺はこういう人なんだよと言うと瞳は笑いだした。 少しして、俺は2人にちょっと行ってくると言って東郷の所に行った。 「あの・・・すいません。東郷さん、あれから菊池組の事で何か進展ありました?」 聞くと何もないと言う。 「菊池組がどうかしたのか?」 組長の反応で俺はニヤリとして向かいの椅子に座った。 現在、菊池組の事で警察が、別件で裏捜査をしていると教えると2人は驚いた顔をしている。 「別件で捜査?」 「詳しい事は知らないですけどね(笑)」 そう言って、菊池組は今では実体のない組で、大元は大阪の銀政会。元菊池組の組長は幹部になってる 事を言うと、東郷と組長はお互いに見て俺を見てきた。 「その情報は何処から手に入れたんだ?」 「ん~。詳しくは言えないですけど・・・俺個人的にいろいろ関係がありまして(笑)」 組長と東郷は不思議な顔をしている。 俺は苦笑いをして、また何か入ったら教えると言って席を立った。 「お前さん。名前は?」 「え?あ・・・俺は佳悟って・・・この街では呼ばれてます」 「そうか。お前さんはヤクザ相手でも普通に接してくる。気に入ったよ(笑)」 俺は笑いながら、本当はヤクザと喧嘩は嫌いだと言ってその場を後にした。
席に戻ると、2人は唖然としている。 東龍組の組長と若頭を相手に平然と話していた事を言ってきて、俺は笑いながらタバコを吸いだした。 この後、麻衣は指名で呼ばれていなくなり、瞳はずっと俺の所にいた。 閉店間近までいると、麻衣も戻ってきた時にお腹空いたと言ってきて、瞳も同じ事を言っている。 カフェで何か食べて帰ろうかと言うと、嬉しい顔をしてきた。 笑いながら先に行ってると言って会計を済まそうとすると、東龍組組長が支払いをして帰ったと言う。 「え?なんか・・・俺、おごられた?」 言うと、2人は苦笑いをしていた。 俺は笑いながら、先に行くと言ってお店を出てカフェに向かった。 カフェで待ち合わせをして、軽食を食べてから瞳を送って行き家に帰った。
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