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18,最終章 2週間後に、美月と隼人は完治してないが、退院しても問題ないと言う事で退院する事になった。 葵は少し前に2人が退院したら温泉に入ってゆっくりしたいと言っていて、退院が決まった時に何処か の温泉地にあるホテルを予約していた。 俺も美月と何処かに行こうと考えていたが、2人で決めようと思っていた。 そして2人の退院の日に、俺と葵はそれぞれ車で病院に向かった。 病室に行くと、2人は退院の準備を終えて俺達を待っていた。 「退院おめでと。良かったね」 俺と葵が言うと、2人はやっと病院から出れると言って笑っている。 駐車場に行くと、俺は隼人に話しかけた。 「隼人。この後は葵に聞くといいよ。それと・・・解毒剤。葵に渡してるから・・・後は隼人がどうす るか決めてくれ」 言うと、隼人は葵を見て、葵はニコッとした。 「いろいろありがとな。達也はこれからどうするんだ?」 俺はこれから美月とどうするか決めると言うと、隼人はうなずき俺に握手を求めてきた。 「元気でな」 「お互いにな」 俺達はニコッとして、葵を見ると俺を見てニコッとしてきた。 この後、隼人は葵の運転で俺達の前から去っていった。 「さてと・・・俺達も行こうか?一回ホテルに行って、どうするか決めよ?」 「うん」 車に乗り、俺達はホテルに向かった。 ホテルの部屋に行くと、だいぶ物がなくなっているのに美月が気が付き聞いてきた。 俺が最後の残党狩りの時に、武器とかは全部処分したと言い、クローゼットに置いてあるバックを取り 出し中を見せた。 「これは、最後に官房長官と防衛大臣の時に持っていった銃。もう使わないけどね(笑)」 言うと、美月は俺を見ている。 「・・・解毒剤はあるの?」 「ん?うん。美月のはある」 そう言って、ケースをテーブルの上に置き中を見せると、美月は何も言わずにそれを見ている。 俺はタバコに火を付けた。 「解毒剤は・・・美月が決めていい。これは美月のぶんだから」 そう言って、俺は解毒剤を注射した時の事を説明した。 「・・・達也・・・私にも注射を打って?」 「・・・いいんだね?」 聞くと、俺を見てうなずく。 俺は解毒剤を注射器に注入して美月を見ると、何も言わずに俺を見ていた。 「じゃあ、注射するね。ベットに横になって?」 言うと、美月はベットに横になった。 横に行き、俺は美月に注射を打ち、そのまま俺も横になり美月を抱きしめた。 すると、美月に激痛が襲いだし、苦しみだす。 俺が抱きしめると、美月は苦しみながら俺にしがみつくようにしてきた。 「・・た・・・達也・・・」 「美月。耐えるんだよ。俺がいるから」 美月の目から涙が零れだし、息も荒くなって辛そうだった。 それでも俺が美月を抱きしめていると美月の意識が無くなり、俺は美月を抱きしめたままでいた。 そして、しばらくすると、美月がまだ苦しみだした。 さっきよりも美月は苦しそうにもがいている。 俺は離れないように美月を抱きしめていると、少ししてまた美月の意識が無くなった。 俺や葵と同じならこの後は、しばらく意識がない状態でいて、目が覚めると記憶が蘇るはずだ。 俺は美月を包み込むように抱きしめた。 俺はいつの間に寝てしまったようで、美月の声で目が覚めた。 美月を見ると、抱かれたままの状態で俺を見ていた。 「あ・・・もう痛みとか大丈夫?ごめん・・・寝ちゃってた」 言うと、美月は顔を横に振り俺に抱き着いてくる。 俺は何も言わずに美月を抱きしめた。 「・・・達也。私・・・・達也がパームアースに入る前に会ってる」 「思いだしたの?」 言うと、美月は俺を見てうなずいた。 美月は、ある企業でAIに関しての研究や開発をしていたと言ってきた。 ある日、仕事が遅くなって帰る時に駅のホームで電車を待っていると、電車が通過すると直前に後ろか ら何者かに突き落とされたと言う。 驚いていると、美月が目を覚ました時、死んだと思っていたが生きていたことに驚き、そしてこれから パームアースの1人として生きて行くと言われたと言う。 そして、バディとしての訓練中に本部の命令で俺と接触するように言われて動いたと言ってきた。 「・・・それが、繁華街で会った時なの?」 聞くと美月はうなずき、それから訓練をしていき、あとは俺に前話した通りだと言ってきた。 俺はニコッとして、身体とか頭は痛くないなら起きようと言って起き上がると美月も起きてきた。 ソファーに座り、美月に痛みとか無いならもう大丈夫だと言うと、美月はうなずいた。 俺はこのタイミングで美月に話していなかった葵の事を教えた。 「美月?今から言う話しは・・・俺が美月と初めて出会う前の事なんだけど・・・」 そう言って、葵の関係を教えると驚いて言葉を失っている。 俺はフッと笑って、話しを続けた。 「俺ね。葵に言ったんだ。今は美月が側にいてくれるだけでいいって。葵もね?隼人の側にいたいって言ってた」 言うと、美月は俺に抱き着いてきた。 「記憶が戻って・・・パームアースのエージェントとバディじゃなくなった。でも・・・達也は・・・ 私でいいの?」 「いいに決まってるよ(笑)俺は美月じゃないと嫌なんだ」 そう言って美月を見ると、美月の目から涙が零れだす。 笑いながら抱きしめると、美月は泣きだした。 「・・・嬉しい。私・・・達也で良かった」 俺はニコッとしてまた美月を抱きしめた。 数日後。隼人から連絡が来て、解毒剤を打ったと報告が来た。 隼人は、元は弁護士をしていたと言う。 そして、ある事件の弁護をしている時、何者かに襲われて重傷を負ったと言い、これからパームアース の人として生きて行くようにと言われて、パームアースに入ったと言っていた。 俺達エージェントやバディは、何かしらの事故とかで生死を彷徨っているタイミングで、記憶を消して パームアースの一員になるように、パームアースはいろいろしていたのがわかった。 そして薬を定期的に投与する理由は、現状をキープするためにしていたと理解出来た。 だが、俺と美月。隼人と葵はパームアースの唯一生き残りになり、解毒剤によって記憶が蘇り普通の人 間に戻った。 これからは普通の人間として生きていける。 1週間後。俺と美月は車で日本国内をあてもなく、恋人としていろいろ周っていた。 この頃から、俺はある事を考えていた。 東京に戻ってすぐに俺は住む所をどうするか美月に話し、不動産屋に行った。 不動産屋と話して、キャッシュで払うのと一軒家かマンションのモデルルームでいいから買いたいと言 い、不動産屋に強引に探させて俺達に売らせた。 結果。豊洲のタワーマンションで最上階をモデルルームにしていたのがあり、俺はそれを買った。 不動産屋はキャッシュ一括って事で、上機嫌になりモデルルームで使っていたのでよければそのまま差 し上げると言いだした。 一緒に見に行ってみて、美月に聞くと問題ないとか言ってニコニコしている。 ついでに、俺は近くのオフィスビルで何処か借りれる所があれば借りたいと言うと、不動産屋は俺が気 に入る場所を見つけてきた。 マンションで新しい生活がスタートし、俺は美月にこれからしたい事を話した。 俺が探偵や便利屋のような事をしたいと話すと美月は言葉を失っていたが、パームアースで動いていた 俺達なら問題なく出来る。 そして隼人と葵も誘えれば隼人が元弁護士だから、好都合だと笑いながら言うと美月はなんか面白そう と言いだし笑っていた。 「今は、オフィスも借りてるから、いろいろ必要な物を用意していって・・・それから2人を誘うと思 ってんだけど・・・」 「うん。じゃあ、早く揃えなきゃね(笑)」 そう言って美月は笑っていた。 そして俺達は毎日何かしら必要な物をそろえて行き、オフィスに4人分のデスクやパソコン。その他に もいつでも仕事が出来る状態にして行った。 準備も揃った時、俺は久しぶりに隼人に連絡をして、家に2人で来てほしいと言い会う事にした。 後日、2人が家に来てくれた。 4人共、久しぶりな会話をしていて、2人は俺達と同じで何もしていない状態だと言っている。 俺はこのタイミングで、俺の計画を話しだした。 「2人に来てもらったのは・・・実は、今別の所に小さいけどオフィスを借りてるんだ」 そう言って、探偵や便利屋を開業したい考えがあって、2人にも一緒にしないかと誘ってみた。 「俺達個々のスキルとかあれば、出来ると思うんだ。どうかな?」 隼人と葵はお互いを見てから俺を見てきた。 「面白そうじゃん(笑)」 隼人の言葉に葵もうなずいている。 俺が美月を見ると、俺を見てニコッとしてきた。 「ありがと。じゃあ、決まりだね・・・まだ時間あるだろ?オフィスに行かないか?ここから近い所に あるんだ」 そう言って俺は、みんなを連れてオフィスに向かった。 車で数分にある商用ビルの地下駐車場に車を停め、エレベーターでオフィスのある階に上がって行き ある扉を開けた。 入ってすぐに、応接間のようなのがあり、パーテーションで仕切った奥に4人分のデスクが置いてある。 隼人と葵は驚いていたが、何処かニコニコしていた。 「一応、必要最最低限のは揃えてあるんだ。これからみんなで揃えようと思ってさ」 「なんかシンプルだけどいい感じ」 葵は美月と話している。 「達也?やるからには達也が社長で法人登録するんだろ?会社名とか決まってるのか?」 「いろいろ考えてるんだけど・・・OFFICE・XYZなんて思ってたり(笑)」 そう言って、XYZの意味は探偵や便利屋へは依頼主が困って依頼してくるから、それを解決してあげて 依頼主が新たにスタートできるようにって意味でとか、意味もなく言ってみると、隼人は唖然としてい て美月と葵は何故か笑っている。 「いいんじゃないか?」 「うん。覚えやすいしいいかも(笑)」 隼人と葵の反応に、俺はホッとしていて美月はニコニコしていた。 「じゃあ、登記関係は俺がしてやるよ」 そう言って、こういう時は弁護士を使うのがいいとか言って笑っている。 俺は素直にお願いしますと言って頼んだ。 これで俺達4人の新しい人生のスタートラインに立った。 1年後。 「OFFICE・XYZ」はネットや人ずてに広まり、ここに依頼すると何でも100%解決してくれると話題になっていた。 そして、あらゆる分野の業界からも依頼が入り、俺達は何故か楽しんで仕事をしていた。 |