01-目覚めて知る正体と組織 02-ミッション 03-パームアースと自分の能力 04-テロリスト「ゲノム」 05-ゲノムからの挑発
06-再びゲノム動く 07-完全に蘇る過去の記憶 08-テロ集団、ゲノムを始末 09-005と004の反乱 10-作戦会議
11-防衛大臣と官房長官 12-パームアース本部へ突入準備 13-パームアース本部へ 14-新たな敵 15-解毒剤
16-残党狩り 17-残党狩り2 18-最終章 ☆MENUに戻る☆  


14,新たな敵


 

 俺達は解毒剤を探していた。

しばらく探していると、美月が怪しい壁があると言ってきた。

見てみると、明らかに他の壁とは違う壁だった。

壁を隅々まで触ったり見たりして行くと、少しの隙間を見つけた。

そこに手を入れ、横にずらしてみると、壁が動いた。

そのまま壁を動かし中を見ると、何かを保存庫のような作りになっていて、いろいろ入っていた。

だが、一部の所があいていて、何か置いてあった感じだった。

その時、葵の悲鳴が聞こえ、声のする方を見ると葵が001に首を掴まれ、もがいている。

美月と隼人は銃を取り出して構えた。

「探してるのはこれかな?」

そう言って、葵をそのまま投げ飛ばし、俺にケースを見せてきた。

「葵!!」

隼人は葵が倒れている所に行き抱きしめたが、葵は気を失っている。

「001・・・死んだはずじゃ」

「何か言ったか?私が死ぬはずはない。お前が殺したのはクローンだよ(笑)」

俺が銃を構えると001は俺達を見て笑っている。

「まだわからないのかね。お前達エージェントやバディは私を殺せないのだよ」

001は銃を出して俺に向けてきた。

 

 

 

隼人は怒りで001に殴りかかったが、ギリギリで身体が動かなくなった。

001は笑いながら隼人を殴り身体ごと投げ飛ばすと、隼人は壁に打ち付けられ倒れる。

「まだわからないのか。お前達は私に指一本触れる事は出来ないのだよ(笑)」

そう言って、隼人に銃を撃った。

隼人は腹部に銃弾が当たりその場に倒れる。

「隼人!!」

俺は銃を向けたがやはり引き金を引けない。

瞬時に俺は視線を横に移動して銃を撃った。

鉄板のような所に当たり、銃弾が弾いて001の方に飛んで行く。

001はとっさによけて俺に銃を撃ってきた。

かわすように物陰に隠れると、美月も隠れるようにしている。

「お前の能力はパームアースに必要だ。その瞬時に判断して動く能力は今までのエージェントにはいな

い・・・まだ間に合う。パームアースで私とやらないかね」

「あいにく俺にそんな気持ちも考えもないな。パームアースのような組織はいらない」

001は不気味な笑みをしながら立っていた。

今、隼人は銃で撃たれ、葵は気を失っていて、動けるのは俺と美月だ。

だが、俺達は001に向けて銃を撃ったり攻撃をしたり出来ないでいる。

俺は一呼吸をして、美月を見ると俺をチラッと見た。

「何をしているんだね。お前が動かないなら私が動こう」

そう言って銃を天井に撃ってきた。

すると美月の上の壁が崩れだし、俺はとっさに美月をかばうように抱きしめて横に逃げた。

「美月。大丈夫?」

「うん。達也は?」

俺がニコッとすると、美月もニコッとした。

「またMをかばって重症になりたいのか?(笑)そんなにMは大事なのか?」

「・・・大事だ。だからお前を倒して解毒剤を手に入れる」

そう言って立ち上がり、デスクを足で蹴りだした。

デスクは001の方に行き、001はそれをよけるように動く。

そのまま殴ろうとすると俺の身体が拒否反応を示した。

001はニヤリとして俺を投げ飛ばし、俺は壁に打ち付けられ倒れた。

「ぐっ・・」

苦しがっていると、001はいつの間に美月を捕まえていた。

「み・・・美月」

美月は恐怖に怯えるような表情をしている。

俺はフラフラになりながら立ち上がると、001は美月の顔に銃を向けた。

「チャンスを与えよう。お前がパームアースに戻るならMの命は保証し、今まで通りお前のバディと

して動いてもらおう。だが、お前が断るならMは死に・・・お前も死ぬ」

俺は銃を構えて睨んでいた。

 

 

 

沈黙の後、俺はフッと笑って美月を見ると俺を見ている。

「何度も言わせるな。お前の言う通りに俺は動かない。これが答えだ」

すると001の表情が変わった。

俺は銃を001の前にあるデスクに向けて撃つと、銃弾はまた弾くように飛んで行き001の顔をかす

め、その瞬間美月を捕まえている腕が緩み、美月はとっさに逃げるように動くと、001は逃げる美月

に銃を撃った。

「美月!!」

美月は腕と足に命中してその場に倒れて動かなくなった。

「・・・絶対にお前を殺す」

その時、俺の中で何かが変わったように感じた。

デスクを飛び越えて001に飛び蹴りを出すと、001の身体に当たる。

そのまま身体を回して蹴りを出すと、001の身体が飛ばされ壁に当たり倒れた。

「な・・・何故だ。お前達は私に触れる事は出来ないはずだ」

そう言って001が立ち上がると、俺は銃を001に向けていた。

「終わりにしようか?」

そう言って銃を001に向けて撃つと銃弾は001に当たる。

俺は銃に入っている銃弾を全部001に撃って行くと、001はその場に倒れて動かなくなった。

「美月?美月?」

美月を抱き起すと、美月は薄っすらと目を開けて俺を見てきた。

「・・・撃たれ・・・ちゃった・・・」

「病院にいこ?今運ぶから待ってて?」

そう言って、美月を寝かせて隼人と葵を見ると、隼人は動かないでいるが葵がフラフラになりながら起

き上がってきた。

「葵ちゃん、大丈夫?動けるか?」

葵はうなずき、俺はニコッとして美月と隼人が撃たれたから病院に運ぶと言い、葵に解毒剤の入ったケ

ースを持つように言って、美月を抱き上げた。

車に美月を乗せると、美月は朦朧とした状態で俺を見ている。

「すぐ来るから待ってて?」

そう言ってニコッとして美月にキスをすると、安心したのか目を閉じた。

葵にケースを開けてくれと言い、俺が中を確認をするとエージェントとバディそれぞれ名前の書いてあ

る注射器と小瓶が入っていた。

俺はうなずき、隼人を連れてくるから美月をお願いと言って、俺はまた中に入って行った。

 

 

 

中に戻り001を見ると、血だらけになって倒れていた。

周りを見て隼人が持っていた銃を拾い、001に向けて弾が無くなるまで全部撃ち込んだ。

「隼人。大丈夫か?今病院に連れていくから」

そう言って俺は隼人を担いで車に戻ると、葵は心配そうな顔をして隼人を見ていている。

俺は運転席に乗りエンジンをかけた。

「・・・病院か・・・銃で撃たれてるから怪しまれるだろうな・・・・それに、ここからどう運ぼうか」

この時、俺はある事を思い出しスマホを取り出した。

『もしもし?防衛大臣ですか?パームアースの005です。昨日はお騒がせしました。実はお願いがあ

りまして・・・・』

『ま・・・まだ私に何かさせるのかね』

防衛大臣は怯えた口調で聞いてきた。

俺は仲間が銃で撃たれて瀕死の状態だから、防衛大臣の口利きで病院を紹介しろというと、関わりたく

ないと言ってきた。

『そうですか。わかりました・・・じゃあ、今からあなたを始末に伺います。いいですね?』

『ま・・ま・・・待ってくれ。わかった・・・場所を言ってくれ、救急車を手配する』

俺が現在の場所とこれからの事を説明すると、救急車を向かわせると言ってきた。

『ありがとうございます。じゃあ、のちほど』

そう言って俺は電話を切った。

美月と隼人を見ると意識はあるようだが、動けないでいる。

「行こうか?」

俺は車を走らせて、一番近い緊急非常口を探した。

 

 

 

しばらく走って行くと、非常口のマークを見つけた。

俺は葵に車で待つように言い、非常口に入っていき出口を出ると羽田空港の近くだった。

「こんな所に・・・」

周りを見ると、飛行機が飛んでいて海も見える。

俺はスマホを取り出し、防衛大臣に連絡をしてだいたいの場所を言い、スマホのGPSをオンにするか

ら細かい場所を特定してくれとお願いした。

車に戻り、今いる場所を教えたから救急車も時期に来ると言うと、葵はホッとした顔をしている。

美月と隼人を、葵と外に運んでいると、遠くから救急車のサイレンが聞こえてきた。

俺は見える所に行き合図をして救急車を来させ、俺達は搬送先の病院に一緒に向かった。

 

 

 

 病院で美月と隼人の治療がされていて、俺と葵はロビーの椅子で待っていた。

しばらくすると、2人は治療を終わらせ運ばれてきた。

俺達が病室に行くと、先生が美月の方は銃弾が貫通しているから大事に至らなかった。

隼人は出血がひどかったが撃たれた所が良かったのか、手術は上手く行って大丈夫と言い、今は眠って

いるが安心していいと言う。

美月を見ると静かに眠っているように見える。

葵は隼人の所に行き手を握っている。

「葵ちゃん?この病院は完全看護のようだから、明日また来ようか?」

言うと、俺を見てうなずき立ち上がった。

この後、俺と葵は車を取りに行き、そのままホテルに戻った。

 



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