|
6,再びゲノム動く 新年も3日が過ぎた時、ゲノムがまた動き出した。 電車に薬物が散布されて、何百人もの乗客がそれを吸って死亡したとテレビのニュース速報で流れ、テ レビ各局は報道特集番組に切り替えて放送し始めた。 パソコンには本部から何か送られてきて、俺と美月は自宅で待機。調査結果次第では動くようにと書い てあった。 そして、新たにゲノムが犯行予告をしてきて、ある番組でゲノムに対して言いたい放題言っていた評論 家を殺害すると言ってきた。 ターゲットにされた評論家は、ゲノムを見下すように強気の態度であおりだし、これには警察も困惑し ていたが厳戒態勢を取り、評論家の護衛をすると言う。 同時に、パームアースも動きだし、周囲からゲノムを見つける。各エージェントはそれぞれ別行動で動 くようにと指令がでていた。 添付しているファイルを開くと、その評論家の1週間スケジュールだった。 翌日の朝早くに俺と美月はレクサスで評論家の自宅近くに向かった。 自宅付近に行くと警察官やSPが多く、マスコミも多く見かける。 俺は車をそのまま走らせ、自宅の前を通り過ぎた。 「思ってたより警察とマスコミが多いな」 言うと、美月は苦笑いをしている。 【004だ。005聞こえるか?】 無線が飛んできて美月が代わりに応えると、すでに004は見張りをしているようだ。 車を停車させスケジュールの確認をすると、この後テレビ局で収録がある。 テレビ局に行こうと言うと、美月はうなずき004に伝えてから何処かに連絡をしだす。 タバコに火を付けると、美月はテレビ局付近で遊軍がパスを渡すと言ってきたと言う。 「そんなのも手に入るのか?」 驚いていると美月はクスクス笑っていて、俺は苦笑いをしてタバコを消してテレビ局に向かった。 003からも無線が飛んできて、別行動でテレビ局に入ると言ってきた。 テレビ局近くまで行くと、美月はスマホで場所を確認して俺は言われた場所に向かった。 遊軍と合流し、パスと駐車証を受け取ってから俺はテレビ局の地下駐車場に車を停めた。 【005だ。テレビ局に到着した。今、地下駐車場にいる】 【004だ。ターゲットは今そっちに向かっている。もう少しで到着する】 テレビ局はセキュリティーがしっかしりしているため、銃とかは持っていけない。 何かあった時は丸腰で行かないといけない状態だった。 俺と美月は駐車場内に怪しいのがないかチェックをして、車で評論家が来るのを待つ事にした。 少しすると車が数台入ってきて、車は家屋入口前で停車して評論家が降りて中に入って行く。 俺達は追いかけるように中に入って行くと、SPや私服警察官の取り巻きがいる。 控室の前にもいて、俺達は少し離れた所にいようと移動した。 【005だ。今ターゲットは控室。周りにSPと私服警察官の取り巻き多数】 報告すると、004は外の入口付近にいると言ってきて、003は建物の中に入っているようだ。 何気に周りを警戒しながら動いていると、収録が始まるようで人の動きがバタバタしだす。 俺はスタジオ入口付近に移動した。 テレビ局は入館前にセキュリティーを通らないといけない。よって変な物は持ち込めないでいる。 ターゲットには私服警察達が取り巻いている。 スタジオ内に行くと、やはり私服警察達が目を光らせていた。 俺達は入口付近で様子を見る事にした。 収録は順調に進み、予定時間通りに終わろうとしていた。 美月はスタッフ達を監視していて、俺が何気に天井を見上げると照明の上に人がいるのに気が付き、 「美月」 小さい声で言い、指をさすと美月は天井を見て俺を見てきた。 近くにいるスタッフに近寄り、怪しいのがいると教えると、スタッフがインカムで何か言いだす。 【005だ。スタジオ内で怪しい人物発見。2人だ。今スタッフを動かした。俺達は様子を見る】 言うと003と004から了解の返事が飛んできた。 様子を見ていると、スタッフは慌てだして、私服警察はそれに気が付き動き出すと、収録が一旦止ま スタッフも何人かが階段を上がって行き、何か叫んでいる。 見ていると、スタッフの1人が刺されて下に落ちた。 悲鳴と共に、人が集まりだして私服警察達はターゲットを非難させる。 男は逃げるように下に降りてきて、出入口から出ようとしていた。 俺達が追いかけていくと、男が1人出てきて逃げる男と話している。 美月に合図すると俺から離れて反対側に行き、俺は男達の方に行くと、俺を見て慌て始めた。 そのタイミングで、美月は出入口の方に行き行く手をふさいだ。 「お前らゲノムか?」 「・・・だったらどうする?」 男は俺に襲いかかってきて、攻撃をかわし捕まえようとすると、男は間合いを取りニヤリとした。 この時、俺は何かを察し周りを見た。 「危ない!!はなれて!!」 この瞬間。男は自爆をした。 美月の方を見ると、もう1人の男がカッターを出して美月に襲い掛かっていた。 俺は走って行き、男を後ろから押さえつけて投げ飛ばすと、男は俺達を見てニヤリとする。 「美月!!」 そう言って美月をかばうようにすると、男は自爆した。 【005だ。やはりゲノムだ。2人いたが自爆した・・・他にも仲間がいる可能性あり】 私服警察達を見ると、ターゲットを連れてスタジオの外に行こうとしている。 俺は美月に合図をしてその場から消えた。 地下駐車場に行くと、俺達の前に3人の男が出て来た。 「お前は何者だ?」 1人の男が言ってきて、銃を俺に向けて来た。 「お前らこそ何者だ?ゲノムか?」 俺が言うと、男はニヤリとして他の男達に合図をすると、男達は俺達を囲むようにしてくる。 【ゲノムと遭遇。地下駐車場です】 美月が小さい声で無線を飛ばし、俺は男を睨んでいた。 素手で銃を持った男達と戦えるのか。 そう思っていると、銃声と共に3人が持っている銃が弾き飛ばされた その瞬間、俺は男達の懐に入り次々に倒していった。 「大丈夫か?」 言ってきたのは003だ。 お礼を言うと、003はうなずき無線で遊軍を呼んだ。 「こいつらに尋問をかける。これでアジトがわかればいいが・・」 003の言葉に俺がうなずくと、003は引き上げようと言ってその場から去って行った。 「美月?俺達も行こう」 そう言って、俺は美月を連れてその場を去ろうとした時、評論家が私服警察達に囲まれて出てきた。 俺は何を思ったか、評論家の所に行った。 護衛している私服警察達は俺の前に立ちはだかってきたが、躊躇なく倒していき評論家の前に立つ。 「な・・・なんだね」 「・・・評論家ってのは何でも言っていい存在なのか?」 評論家は何を言っているんだと怒っている。 「まだわからないのか・・・・護衛の警察達は俺1人にあっという間に倒されているんだ。あんたを殺 すのなんて簡単な事だ」 言うと、評論家は急に怯えだす。 「ゲノムがあんたを抹殺しようとしたのは、さっきのスタジオでの自爆でわかったろ?バカな評論家1 車に戻ると、美月は俺を見て苦笑いをしている。 「帰ろ?」 そう言って車に乗り走り出すと、入れ替わりに遊軍のトラックが入ってきた。 俺はそのまま家に帰った。 |