01-目覚めて知る正体と組織 02-ミッション 03-パームアースと自分の能力 04-テロリスト「ゲノム」 05-ゲノムからの挑発
06-再びゲノム動く 07-完全に蘇る過去の記憶 08-テロ集団、ゲノムを始末 09-005と004の反乱 10-作戦会議
11-防衛大臣と官房長官 12-パームアース本部へ突入準備 13-パームアース本部へ 14-新たな敵 15-解毒剤
16-残党狩り 17-残党狩り2 18-最終章 ☆MENUに戻る☆  


3,パームアースと自分の能力


 

 数日が過ぎ、10月に入り季節的にだいぶ秋らしくなっていた。

ヤクザの組長銃殺以降、組織からは何も指令が無く俺と美月は毎日一緒に過ごしていた。

 

 

 

そんなある日の昼間。銀行強盗事件が起きた。

犯人は4人で銃を所持。行員1人が撃たれて死亡。警察が現場に到着した時にはすでに逃走。

現在、警察は検問やいろんな手段を使っての捜査が行われていると報道された。

事件が起きた翌日から連日のように銀行強盗事件が話題の1つとしてワイドショー等で、専門家や評

論家が言いたい放題言っている。

俺はテレビを見ながら、今まで何気に聞かないでいた事を美月に質問をしてみた。

「パームアースにいるエージェント達は、普段会ったりしないの?」

聞くと、美月は俺を作業部屋に連れて行き、パソコンの画面を見せてきた。

ミッションがある時は、このオンラインになっているパソコンに指令が送られてくるという。

「エージェントとバディは、普段も一緒にいて夫婦として生活をしているの」

「夫婦?」

美月はニコッとして、俺と美月は夫婦として今いるマンションに住んでいると言う。

俺が組織に行ったりしないのか聞くと、美月の表情が変わった。

「私達は・・・1年に1回だけど定期検査を受けるの。それ以外は本部にはいかない」

そう言って美月は、パームアースに所属しているエージェントや遊軍達は、何もない時は専用施設で訓

練をしたり待機したりしていると言ってきた。

驚いていると、軍隊で言うとエージェントや遊軍は兵隊で、本部の指示通りにミッション遂行をするた

めに訓練とかをしていて、定期的に薬を投与したりしたりしていると言う。

「・・・・それって・・・薬を使って洗脳してるって事?」

言うと美月は何も言わなくなった。

 

 

 

 少し間があき、美月はまた話をしだした。

パームアースは前にも話したが、何の目的で出来た組織かを確認するように言ってきた。

組織としてはエージェントを筆頭に遊軍部隊がサポートしていきミッションを遂行、解決していく。

「私たちはパームアースとして日本から悪を無くすために動いているの」

「聞いていて何処か矛盾を感じるんだけど・・・俺が目を覚ました時・・・記憶が何も出てこなかった。

美月は俺が何故意識不明でいたのかわかるの?」

言うと、美月は俺をリビングに連れていき、俺を見てまた話しだした。

「達也は大怪我をして意識不明になってたの」

「え?」

驚いていると、美月はうなずいた。

原因は俺と美月が組むようになってしばらくした時に、特例で美月が他のエージェントとあるミッショ

ンを実行していた時に、美月達が作戦ミスでとらわれたと言って飲み物を1口飲んだ。

「その時のパートナーはエージェント006・・・・でも殺されて、私だけ捕らわれの身になって・・・

その時、達也が1人で助けに来てくれたの」

そして俺は美月を助けて逃げる時に、美月をかばうように爆発に巻き込まれて大怪我をして、他のエー

ジェント達が俺と美月を救ったと言っている。

唖然としたが、俺が記憶を思いだそうとした時、頭に激痛が襲ってきた。

「ぐっ・・・いってぇ・・・頭が・・」

頭を抱えるように痛がる俺を見て、美月はそっと抱きしめてきた。

「大丈夫?私達はパームアースに入る前の記憶が一切消えてるの・・・そして不思議と無くなった過去

の記憶を思い出そうとすると頭に激痛が襲う・・・だから、私達は思い出そうとしない・・・」

何も言えずにいると、俺達が救出されて運ばれてきた時に、本部の医療チームがいろいろ治療を施した

が、意識が戻らなくて美月は毎日のように俺の看病をしていたと言って涙目になっている。

「達也の記憶が無くなったと解った時・・一応、ケガが完治して意識が戻れば大丈夫だろうってなった

の。私は・・・達也のケガが完治した時、まだ意識が戻ってなかったけど達也を連れて帰ってきたの」

美月は俺を見て、そっと抱きしめてきた。

パームアースは洗脳して組織に対して忠誠心を持たせるために、過去の記憶を消したのだろうか。

実際に俺も過去の記憶が思い出せない。

美月を見ると俺を見ている。

「俺・・・何も思い出せない・・・いったい俺は・・・」

「達也はエージェントの中でも能力に優れている所があるの」

話しを聞くと、俺は判断力、洞察力が誰よりも優れている。そして武術や武器の使用も頭1つ出ていて、

エージェントの中でも一目置かれていると言って笑っている。

「組織の総指揮官はエージェント・001なんだけど、その001も達也の能力は認めてるわ」

苦笑いをしていると、美月はクスクス笑いながら近いうちに施設に行って確かめようと言う。

「施設に行けば、訓練出来る場所があって実戦形式での訓練も可能なの」

俺が苦笑いをしながらうなずくと、美月は笑顔でいた。

 

 

 

 数日後。パームアースのエージェントが銀行強盗犯を見つけて始末したと送られてきた。

俺と美月は施設に行くため、出かける準備をしていた。

地下駐車場に行くと美月はレクサスで行こうと言い、俺に運転してと言う。

車に乗りエンジンをかけて、美月がパネルを操作しだすと車高が気持ち沈んだ。

美月は東名高速道路まで走ってと言ってきて、俺は静かにレクサスを走らせる。

首都高速に入ると高速道路は混んでいなく、美月はスピードを出して車を抜いて行ってと言う。

俺は苦笑いをして、スピードを出して走っていき、車線変更をしたりしながら抜いていくと、レクサス

は思うように動いている。

美月はこのまま東名高速に向かってと言ってきて、俺は言われるまま運転していった。

東名高速に入ると、レクサスの限界までスピードを出してと言ってきて、俺はアクセルを踏む。

スピードはあっという間に180キロを超え、レクサスは更にスピードを上げて行く。

この時、俺に恐怖心が無く、気が付けば280キロを超えていて、スピードメーターの針は止まってい

るが、デジタルメーターは動いていた。

御殿場ICまではあっという間に到着してICを降りてまた高速に戻り、そして海老名SAまで戻り駐車

場に車を停めると美月は俺に感想を聞いてきた。

「・・・恐怖心は無かった」

「達也は車やバイクの運転技術はエージェントでも1番なのよ?(笑)ね?何か食べにいこ?」

車から降りると、美月は俺に腕を組んでニコッとしてきた。

 

 

 

 海老名SAを出て、美月の案内通りに走らせ、目的地の施設に向かった。

首都高からレインボーブリッジを渡りそのまま走っていき、高速を降りて臨海地区に走って行く。

そのまま行くと倉庫街に入って、立ち並ぶ倉庫よりも一際大きい倉庫がある敷地に到着した。

敷地のゲートに行くと、警備員だろうか停止の合図をしてきた。

車を停めてウインドウを開けると、警備員は俺達に敬礼をしてゲートを開けた。

そのまま敷地内に入り倉庫の前まで行くと、美月はこの建物が施設だと言う。

倉庫は3階建ての横に大きな建物で、この入口にも警備員が立っている。

警備員の反応の事を聞くと、パームアースのエージェントは総指揮官の次に権限を持っているからと言

って笑いながら車から降りた。

後を付いていくと警備員は俺達に敬礼をして入口を開けてきた。

中に入って行き、エレベーターに乗ると地下に降りて行く。

美月が言うには建物は地上3階。地下4階で、1階は搬入出とかで使うスペース。2階は敷地の管理セ

ンターと本部の一部。他にもいろんな部屋があり、3階は作戦本部や研究施設。地下はB1が武器倉庫。

B2~B3は訓練する所。B4は緊急時に解放される場所だと説明してきた。

そしてエレベーターはB3まで降りて行きドアが開くと、そこは射撃とかが出来る所だった。

棚には何種類もの銃やライフルが並べてあり、美月は俺に好きな銃を持ってと言ってきた。

俺は目に入ったベレッタを持った。

「その銃・・・達也は好きで愛用してるのよ(笑)今から標的がランダムで出てくるから撃ってね?」

俺がうなずくと美月はスイッチのようなのを押した。

標的がランダムに出始めて俺がベレッタで撃って行くと、不思議と標的の中心に全部命中する。

唖然としていると、美月はニコニコしながら拍手してきた。

「ね?上の階にいこ?」

そう言って美月は俺をB2に連れて行った。

 

 

 

B2に行き、美月がある扉を開けると、中には10人程の男達が立っていた。

今から武器を使わずに戦ってと言って、美月はニコッとして俺を男達の前に押し出す。

「じゃあ、遠慮なくお願いね」

美月の言葉で男達は俺を取り囲むように動き出す。

俺は握った拳を見つめた。

すると1人の男が攻撃を仕掛け、同時に他の男達も仕掛けてくる。

無意識によけて俺も攻撃を仕掛けて行く。

俺の身体は自然と動き、そして男達よりも早く攻撃が当たりだし、あっという間に半分の男達を倒した。

ほんの数分だったが俺は息も乱れずに立っている。

残りの男達はすぐに攻撃を仕掛けてきたが、俺は攻撃をかわしながら確実に攻撃をしていき、数分後に

は全員が倒れていた。

美月を見ると、ニコッとして親指を立てている。

深く深呼吸をし、美月の所に歩いて行った。

「どうだった?」

「・・・わからない・・・自然と体が動いたって感じだった・・・」

言うと、美月はニコッとしてお家に帰ろうと言って俺の手を握って歩きだした。

 

 

 

 家に向かっている間、俺達に会話は無かった。

家に着くと美月は飲み物を出してきて隣に座る。

「達也が持っている能力っていうのかな・・・久しぶりに見たけど、変わってなかった」

そう言って俺に抱き着いてくる。

「ねぇ?抱いて?」

美月は甘えるように言い、キスをしてきた。

俺は不思議と力が抜けて美月を抱きしめてキスをしていき、寝室のベットに移動すると俺は何も言わず

に美月を激しく抱いた。

 




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