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12,パームアース本部へ突入準備 ホテルに戻り、パソコンのマップで月島埠頭付近を写真モードで画面に出して見てみると、明らかに 近隣と違う感じの建物が目に入った。 「本部はここだ」 「こんな所にあったのか・・・」 俺の言葉に隼人が反応して、美月と葵は何も言えずにいる。 「施設から地下を使って移動してるって考えると・・・地下トンネルのようなのを海の下に作ってたっ て事になるのか・・・結構な距離だな」 そう言って隼人は地図を広げて、施設のあった場所を囲み、本部のある所と線で繋げた。 元々、月島埠頭付近は埋め立て地だからトンネルを作るのに問題はないだろう。 「施設からだと俺達が爆破したからトンネルは使えないだろうな・・・とりあえず、直接行けないとな ると何処から侵入するかだ」 俺はパソコンのマップと地図を照らし合わせながら、本部を見れる場所に印をつけてみた。 場所は、距離はあるが海を挟んだ反対側にある日の出埠頭が一番見やすいだろう。 近くの晴海埠頭側からでも見れるが、距離が近いため見つかりやすいし、他は海からになる。 「入口は海側か・・・どっちにしても海側から行くしかないか」 「どうする?まぁ、達也は正面から堂々と行く考えだろ?(笑)」 俺が笑いながらタバコに火を付けると、美月達は笑っている。 隼人は俺の考えが解っているのか、船を1隻用意すると言ってきた。 「じゃあ、船が用意出来次第行こう。それまで武器とかいろいろ準備だけはしとこうか」 言うと、3人はうなずき隼人と葵は部屋から出て行った。 施設から強奪してきた武器と、俺達の家と隼人達の家にあった武器を、俺と美月でケースやバックか ら全部取り出し床に並べた。 改めて見ると大量の武器があり、唖然としていると美月も言葉に出ないでいる。 銃はサブマシンガンやガバメント等も含めると結構あり、サバイバルナイフや小型ナイフ、スコープや 催涙缶等もあった。 見ていると、美月が葵から聞いているのは車にランチャーや手りゅう弾もあると言っている。 苦笑いをしながら長方形の布製バックに気が付き見てみると、折り畳み式のアーチェリーだった。 「あ、それも持ってきたんだね。私と葵は使ったことないんだけど・・・達也と隼人はそれも訓練で使 ってた・・・隼人は得意じゃなかったみたいだけど、達也は命中率高かったんだよ(笑)えっと・・・ あ・・・これが矢の先に付ける弾薬で当たると爆発するの」 隼人は俺が得意だと知っているから持って来たんじゃないかと言って、美月は笑っている。 俺は苦笑いをしながら、他の武器を見ていった。 「あ、達也?これから付き合ってほしい所があるんだけど」 「ん?」 美月はタブレットを買いに行きたいと言っている。 時計を見ると、まだ時間的には買いに行ける時間だった。 「パソコンでもいいんだけど・・・小さいのがあったほうがいいかなって、前に葵とパソコンを買いに 行った時に話してたんだ」 「うん。わかった。じゃあ行こうか?」 言うと美月はニコッとしてきた。 車で一番近い量販店に行くと、美月がタブレットPCと持ち運び出来るWiFiを買いたいと言う。 「それとね?他にも必要なのもついでに買いたいんだ」 「うん。わかった」 美月はニコッとして、スマホを取り出し葵に電話をしだす。 何も言わずに運転していると、美月は何かメモを取っている。 量販店に着くと、美月は真っ先にパソコンコーナーに行きタブレットPCを見始めた。 「あ、俺ポケットWiFi契約してこようか?俺達の持っている身分証明証って使えるかな?」 「免許証なら大丈夫のはず。お願いしていい?」 俺がニコッとすると美月はニコッとして、早めにどれにするか決めると言っていた。 契約をして美月の所に戻ると、美月は両手に持てないくらい何か買っていて、残りはタブレットだけ だと言い、2台購入していた。 ホテルに戻ると、美月は葵を呼び出して2人でいろいろし始めた。 俺と隼人は2人の様子を見ているだけでしか出来ないでいる。 2人でタバコを吸っていると、隼人のスマホが鳴りだした。 隼人は明日がどうのって話している。 「船は確保出来たよ。明日、時間に合わせて日の出埠頭に来る事になった」 「ありがと。じゃあ、先に本部の様子を調べてから動く事にするか」 言うと隼人はうなずいてきた。 タバコを吸いながら美月と葵を見ると、美月は俺に向かってニコッとした。 「本部の建物のセキュリティーなんだけど、解除できそうよ?」 隣にいる葵もうなずいている。 「そっか。じゃあ、その時はお願いするね」 言うと、美月はニコッとした。 簡単にはうまくいかないのは承知の上だった。 だが、俺は少しの可能性でもあればそれを信じると思っていた。 この後、明日に備えて休むことにして、俺は自然と美月を抱いていた。 そして俺達は夜明けと同時に、日の出埠頭にいた。 ここから海を挟んでパームアース本部のある所が正面から見える。 スコープで見る限り、ゲートでの警備は厳重にされているようだ。 「達也。試しにこれ飛ばしてみようか?」 そう言って隼人は小型のドローンを2機出してきた。 隼人が言うには飛行速度は意外と早いが操作性は難しいく、過去に一回だけ使ったが難しかったと言っ て笑っている。 俺は笑いながら、美月にモニターをタブレットで見れるように出来るか聞くと、アプリを入れれば大丈 夫だと言う。 俺はニコッとしてアプリを入れて設定してくれと頼んで、ドローンのリモコンを持った。 リモコンを操作してドローンを飛ばすと、一気に上空に上昇して行く。 そのまま操作していくとドローンは思った通りに飛んでくれて、隼人を見ると俺を見て笑っていた。 少しして美月は設定を終わらせて、タブレットで見れるようにしてくれた。 「じゃあ、ギリギリまで低空で行ってみる。3人はタブレットで見てて」 言うと、3人はうなずいてきて、俺もうなずきドローンを飛ばした。 ドローンは海面ギリギリを飛んで目的地のパームアース本部に向かっていく。 あっという間にギリギリまで飛んで行き、一気に上空へドローンを上昇させた。 リモコンの画面とタブレットには敷地が一気に映ってきた。 ゲートの警備がドローンに気が付き、何か無線でやりとりをしているのが解り、俺はそのまま敷地の中 にドローンを飛ばしていくと、敷地内は意外と広く建物に行くのに距離があり、建物は5階建てで横に 長い作りだった。 そのまま外周を見るように飛ばしていくと、建物は正面側にある以外に窓はない。 俺はドローンを更に上昇させると屋上には何もなかった。 何気に3人を見ると、葵は持ってきたノートパソコンで何かしている。 すると、突然画面が消えた。 「・・・撃ち落されたか・・・隼人、船を頼む」 隼人に言うと、隼人はうなずいて電話をしだした。 「解析出来たわ。建物は施設と似たような作りで・・・本部自体は最上階にあると思う」 そう言って葵がパソコンの画面を俺達に見せてきた。 見ると本部のデータベースに侵入したようで、俺を見てニコッとしてきた。 俺達はパソコンで葵が解析した建物の構造を見ていた。 建物は地上5階。地下2階の建物で、2階から4階までは研究所になっているようで、地下1階は倉庫。 地下2階はおそらく施設に行くためのトンネルに繋がってるのだろう。 他にも倉庫が2つと平屋の建物が1つあった。 外から見る限り、遊軍部隊は結構いるような感じだった。 正面から行くには簡単には建物に入れないだろう。 「達也。船はこの先の船着き場に15分後に来る」 俺はうなずき、建物のセキュリティーはどんな感じか聞くと、美月は予想通りこっちから解除は出来る と言っている。 「じゃあ、突入するか」 言うと、3人はうなずいていた。 船着き場に行くと1隻のクルーザーが停泊していた。 隼人を見ると、俺を見てニヤリとしてクルージングしてるように見せるために、これを借りたと言う。 苦笑いをしていると、隼人は笑いながら業者の所に行ってしまった。 俺達は荷物を移動出来るように準備をしだした。 少しして隼人が戻ってきて、俺達は荷物をクルーザーに積み込み、船内で武器をすぐに使えるようにし ていると隼人はランチャーをいじりだす。 「向こうに着いたらどう攻めるんだ?」 「とりあえず、正面しか入れそうもないから・・・強行突破しかないかな・・・その前にセキュリティ ーを解除してからになるけど」 俺が言うと、美月がパソコンで何かしだした。 「手りゅう弾と爆弾は箱であるから、遠慮なく破壊とか出来るぞ(笑)」 隼人は笑いながら言ってきて、俺はある事を思い出した。 「もう1個ドローンあったよね?じゃあ・・・・」 そう言って、爆弾を付けて飛ばしてゲートを破壊しようというと、隼人は早速ドローンをクルーザーの デッキに出して爆弾を付け始めた。 俺は操縦席に行きエンジンをかけ、クルーザーを動かした。 クルーザーは静かに動き出した。 俺はある程度まで行き、クルーザーを停止させてスコープでパームアースのゲートを見てみた。 ゲート前では警備が増えていて、厳戒態勢を強化したようだ。 「達也。ドローンはいつでも飛ばせるぞ」 「わかった」 そう言って隼人にスコープを渡してゲートを指さし、さっきより増えていると言うと苦笑いをしている。 「美月?セキュリティーのほうはどうかな」 「もうちょっと待ってて?」 俺がニコッとして、葵を見ると持ってきた4人分のリュックに手りゅう弾や爆弾等を入れていた。 時限爆弾の事を聞くと、どうせなら施設のように破壊しようと隼人が言っている。 「それよりも・・・001はあそこにいるのかな」 「どうだろうな・・・総指揮官だから俺達が攻め込んで来るのも予測しているだろうから、万が一を考 えて身を隠してる可能性もある・・・かな」 話しながら俺達はそれぞれ銃をいじりだした。 しばらくして、美月はいつでもセキュリティーを解除できると言ってきた。 俺がうなずくと、葵が俺にアーチェリーの事を言ってきた。 「せっかくだから使うよ。隼人も使うだろ?」 「いや・・・俺は達也ほど得意じゃないからな・・・」 言うと、葵が笑いながら俺なら問題なく使えると言って、先端に付ける弾薬をだしてきた。 「じゃあ行くか。隼人、操縦をよろしく。俺はドローンを飛ばす」 言うと3人はうなずいた。 そして、クルーザーは静かに動き出した。 |