005



 ~あらすじ~

 達也が記憶喪失の状態で目覚めると、そこには美月という女性がいた。


何故記憶喪失になったのか、美月との関係等を彼女本人から説明され、達也と美月は
秘密組織「パームアーツ」のエージェント005とバディMだと知らされる。

*秘密組織パームアーツ
手のひらの地球という意味でのネーミング。
地球全てが自分達の手のひらの上にいるという意味。


2人は組織からの依頼をこの足手いき、普段は夫婦のように過ごしているが、ある日を
境に達也の記憶が断片的に蘇ってくる。
同時に、秘密組織など必要ないと現実に目覚め、組織壊滅を考える。
そして、組織は記憶の蘇った達也を始末しようと動き出す。
だが、同じエージェントの004とバディAが仲間になり、組織壊滅に動き出す。


そして、組織壊滅に成功し、達也達は新たな人生を歩みだす。





 ~登場人物~

【秘密組織パームアーツ】

政府が極秘に作った秘密組織。
警察や法律で解決出来ない事件等を、極秘であらゆる手段を使い解決していく組織。


山上達也 25歳 エージェント005
坂井美月 24歳 バディM
青柳隼人 25歳 エージェント004
瀬戸 葵 23歳 バディA




 ~一部ストーリー~

 目を覚ますと俺は寝室のベットで寝ていた。

身体を起こし周りを見ると、1人の女性が俺が目を覚ましたのに気が付き、近づいてきた。

「やっと目が覚めた・・・よかった」

そう言って飲み物を取りに行き、俺に渡してベットに腰かけてきた。

何故俺はここに寝てたのか。何故目が覚めた事で「良かった」と言っているのか、わからない。

「・・・君は?それと・・・ここは」

部屋を見た感じは広めのLDKだろうか、そこに仕切りが無い状態で寝室が隣接していているようだ。

「私は美月。ここは私達の家よ」

そう言ってニコッとしてきた。

頭の中で俺はいったい誰なのか。

そして目の前にいる女性は美月と言っているが、俺との関係はなんだ。

「・・・俺は」

「あなたは達也。そして私はあなたのバディ」

そう言って俺をそっと抱きしめるようにしてキスをしてきた。

この時、俺は不思議な事に何も抵抗せずに美月のキスを受け入れていた。

静かに唇が離れると、美月は俺を見てニコッとする。

「あなたは今まで意識が無くてずっと眠ってたの。それと・・・今までの記憶が無くなっているって言

われてて・・・でも、安心して?私がついているから」

「・・・俺が・・・記憶喪失?」

美月はニコッとして手を引いてきて、ベットから降りると、美月は今いる家の中を案内し始めた。

 

 

  家は高層マンション最上階の一室で、LDKは大きな窓のせいか日差しが入り込み明るく景色が眺める。

LDKを挟み両サイドに寝室と引戸で仕切りがある部屋があり、部屋の中にはパソコンデスクが2つとク

ローゼット。大き目のテーブルが1つあった。美月は組織関係の作業部屋だと言う。

そしてLDKから玄関まで廊下があり、そこに浴室とトイレ。クローク専用の部屋があった。

リビングに戻ると、美月は俺をソファーに座らせ隣に座った。

テーブルを見ると、タバコが1箱置いてある。

「そのタバコは、達也がいつも吸っているタバコよ?」

俺は何も言わずに1本取って火をつけると、何処か懐かしさを感じた。

「あの・・・俺はどの位い意識不明に?それと何で俺は記憶がなくて・・・ここに君と?俺達の関係は・

・・って質問ばっかりになってるけど・・・」

美月は俺を見てクスクス笑いだし、それを見て何も言えなくなってしまった。

「混乱しているよね・・・順番に教えるね?まず、達也がどの位い意識不明だったかってのは・・・約

1ヵ月くらいかな・・・この家に帰ってきてからは1週間くらい」

俺が驚くと、美月は俺を見てうなずいている。

「私達はある組織のエージェントとして動いているの。達也はエージェント・005と呼ばれていて・・

・そして私はあなたのバディ・
M

「え?」

驚いていると、美月はニコッとして、テーブルの上にあったノートパソコンで何処かにアクセスして、俺

に画面を見せてきた。

画面は組織図のようなので、俺はタバコを吸いながら見始めた。

 

 

  組織名は「パームアース」

総指揮官はエージェント・001。

その下に002、003、004、005がいて、それぞれにバディがいる。

他には組織やエージェントの指示で動く遊軍がいて、サポートや調査関係。武器等の調達・開発・整備

全般等を担当。

そして他にも化学班があり、医療全般を担当。兼任でエージェントや遊軍達の身体調整や様々な医療開

発等もしているようだ。

「私達がいるパームアースは極秘で作られたの」

「え?」

美月は、表向きでは解決できない案件をパームアースが代わりに解決をして行くと言い、簡単に言えば

警察や法律で解決出来ない事を始末していく隠密組織だと言う。

言葉を失っていると美月はノートパソコンをテーブルの上に置いて、俺を寝室に連れて行った。

俺をベットに寝かせると、美月は裸になり俺にまたがってくる。

綺麗な肌とメリハリのある身体に俺は何も言えずに釘付けになっていた。

「私は組織で動かない時も・・・達也のバディ」

そう言って美月はニコッとしてキスをしながら俺の着ている服を脱がし始める。

この時、俺は不思議と抵抗もせずに、自然と身体が動き美月を抱き始めた。

美月は俺の愛撫に感じていて、いつもこうして俺に抱かれていると言う。

愛撫していくと、美月の身体や感じている時の表情とかが初めてのようには思わなく、むしろこうして

抱いていた感覚だった。

そして1つになった時、俺のあそこを美月のあそこが逃がさないように締め付けてくるような感触が伝

わってきた。この感触には覚えがある。

俺は無意識に激しく美月を抱いていった。

 

 

  美月に腕枕をしてあげると、美月は俺を見つめていた。

俺は何も言わずに美月を抱きしめた。

「達也は、こうして私を抱いた時に必ず腕枕をしてくれて優しく抱きしめてくれてたの」

そう言って俺に抱き着いてきて、SEXをした時の事を聞いてきた。

俺が感じた事を言うと美月はニコッとする。

「初めて私とSEXした時・・・何かが締め付けて俺のを逃がさないって言ってた(笑)」

俺が苦笑いをしていると、美月は笑っている。

「いつもは優しく抱いてくれるけど・・・ミッションで動いた後は激しく私を抱いてたの」

美月は少し恥ずかしそうに言っている。

俺は何も言わずに美月を抱きしめていた。

 

 

 次の日から、美月は主婦のように動いて俺に接していた。

夜になると俺は無意識に美月を抱いたりして、美月は何も言わずに俺に抱かれている。

そして、美月は本部に俺の意識が戻ったと報告したようで、あるものが家に届いて美月と一緒に確認す

ると薬と注射器だった。

聞くと、俺が目が覚めた時に使うのだと言っている。

何も言えずにいると、美月は俺をベットで横になるようにと言ってくる。

「この薬って?」

「この薬は達也がこの後、何も問題がないように。気持ちとか安定させるようにって、化学班にある医

療チームから言われてるの」

そう言って、美月は俺の腕に注射を打ってきて、俺はそのまま意識が遠のいて行った。

 

  

 目を覚まし時計を見ると時間は2時間位が過ぎた頃だった。

俺はリビングに行きタバコを吸いだした。

作業部屋にいる美月が出てきて、俺に気が付いて隣に座ってきて気持ち的にどうかと聞いてきた。

俺が大丈夫とか言うと、美月は笑顔を俺に見せている。

「あ、明日ね?ミッションで動く事になったの。大丈夫?」

「え?あ、うん」

この時、俺は普通に答えていた。

美月は俺を作業部屋に連れていき、クローゼットの扉を開けてジェラルミンケースを出してきた。

クローゼットを見ると銃とかが置いてある。

「ね?ライフルなんだけど・・・」

俺は何も言わずにケースから出して問題なく組み立てると、美月はこのライフルは明日使うと言ってニ

コッとした。




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